石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

2011年1月15日、宇都宮市の石仏巡り

2011年01月16日 | Weblog

 今回は前回の続きとして、宇都宮市東部地区南端の上籠谷町から氷室町、さらに石井町の一部を訪れました。だが、午前中は上籠谷町で石仏を探すも目新しい石仏とは巡り会えずに、闇雲に時間だけが過ぎていき、少なからず焦りました。何しろ10時半を過ぎても一基も調査できていなかったからです。そこで、この地区を諦めて隣の氷室町へ入りました。この地区は昔に半分ほどは巡っていたのですが、それでも複雑迷路的な農道に悩まされて、何度も道を間違え、その当時の碑塔所在地に到着するまで時間がかかってしまい、ここでも苦笑です。そんなこんなで悩みつつ、その当時来たが調査もせずに立ち去った中組の庚申塚へ行ったところ、ここへ掲載したようなとんでもない庚申塔と出会えました。それは、つい最近の平成十七年に建立された庚申塔なのだが、ご覧のように台座に見える三猿が、誰も目、口、耳を塞いでいず、単なる子連れ夫婦の三猿姿なのだ。ついに、現代の庚申塔はここまで来たか、という思いに唖然とした。もちろん、こんな庚申塔に見る三猿姿は始めてである。(東京の多田さん、後日この写真とその他をお送りしますのでお楽しみに!)
 そうこうしているうちに、時間だけは過ぎるのが早く、既に午後二時。鬼怒川を挟んだ石井町へ移り、初めての場所を訪ね歩く。そして石で出来た大きなダルマさんの丸彫り像を見たり、名前だけの本殿は小さな神社で3組もの狛犬があるのに感心したり、思わぬ場所で光明真言の宝暦年間銘読誦塔に出会ってなぜか新鮮に感じたりと、北風が一層寒く感じてきた三時半まで石仏巡りをしてから帰宅しました。
 いや~あ、それにしても今回も調査した石造物の数は少ないながらも、それなりに面白い碑塔を再確認したり新しく出会ったりと、午前中はどうなるかと不安になったが終わってみればそれなりに満足できた一日だった。ちなみに今回は、前回よりも9基多い39基もの調査が出来ました。次回もこの続きとなるが、やはり過去に訪問済みの神社仏閣があるのでそれほど驚くような碑塔には出会えないだろうと思っている。
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