又、宇都宮市街地の碑(いしぶみ)調査に戻りました。今回は、前回に手拓した用紙を紛失した延命院さんの墓碑から開始です。しかし、朝方までの雨で碑面は濡れていて、張り付けた画仙紙は少しも乾きません。辛抱強く待ったのですが、ついに待ちきれずに強引に墨入れ。その為特に最下部はかすかに文字が読みとれる程度の墨入れとなりました。まあ、私の好い加減な手拓としての見本でしょう。
次は、直ぐ近くに桂林寺へ行き、慕域内にある碑の調査です。
お寺さんではお葬式の開始時刻で混雑していて、ご挨拶しないままに慕域へ入り、手写しました。短い内容でしたので何とか早めにクリアー出来ました。それがここへ掲載した写真です。内容は、土方の親分が宇都宮藩の命を受けて山稜修復事業に関わったことや、各地の土工工事に関わった経歴が中心の個人顕彰碑ですが、それを揮毫したのが戸田香園ということで、何とも嬉しい新規の碑でした。
ここまでで、午前中は終わり。その後は田川の土手にて、本日初めての大休憩と昼食時間としてノンビリしました。午後は、今年の五月に調査していながら、手拓をしなければ全内容が分からない宝篋印塔の調査です。何とか手拓を取らせていただいて眺めると、宇都宮市内では初めての宝篋印陀羅尼経の梵字表記陀羅尼でした。ついに、宇都宮でも出会えたと嬉しくなり、今日はここまでの調査で大満足と、その手拓した用紙を大事にザックへ入れて相変わらずのママチャリで、鼻歌交じりで帰宅しました。
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