今回の本は、今年三月に作成したままに放置していた栃木県佐野市に住んでいた山口という人が宝永年間に回国の旅に出て、その間に途中で出会った回国行者と交換した刷り札の実物画像集です。その刷り札は、佐野市在住の高橋久敬氏が偶然目にしたものを写真に撮り、私に送ってきてくれたものです。
その刷り札は、全国からの行者から交換したものですが、当然ながら関東地方が最も多く特に茨木県や千葉県の行者が多いです。宝永年間という古い時代の回国行者の刷り札は、氏名に出生国名はもちろんのこと、回国に出た目的も記されていて、眺めているだけでも楽しいものです。そして、この時代の回国行者に関心がある方にとっては、一度は石塔などに出てくる名前との照合が必要なほどの資料的に価値のあるものです。と言いつつ、今回も作製したのは自分だけの一冊だけです。それでも、こうした資料があることだけでもと、ここへ掲載しました。この本の内容は、刷り札の画像とその清書、そして全部のリストを出生国順に纏めたリストで出来ています。
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