先週とは打って変わって、今回は宇都宮市街地の石碑手拓の一日でした。もちろんそれらは全て調査済みなのですが、今のうちに拓本として後世に残しておきたいと考えてのことです。最初は、宇都宮市西原町の報恩寺墓域内にある「田中君改葬碑」です。普通の自然石の表面に碑文が記されているので、近い将来には必ず読めなくなること請け合いの碑。それだけに、何としても手拓しなければならないとの責任感から手拓させてもらいました。その碑文内容は、別HPに掲載してあります。午前中は、ここだけで終わり。その後は宇都宮中心地にある、生福寺へ行きました。お昼近くになってしまったが、住職さんに無理をお願いして手拓許可を願い出て快諾の言葉を戴く。法事真っ最中にも関わらず、本当にありがたく思いました。その碑は墓碑で、碑陰と右側に大橋淡雅(知良)が撰文し、それを息子である菊地教中(菊池教中)(この時はまだ菊地姓を使用していた)が揮毫した吉田丹兵衛の墓誌である。この菊地親子による合作碑は貴重で、多分これだけだろうと思っている。こちらの手拓は簡単だったが、それでも欲しくて仕方のなかった碑文だけに、時間をかけての作業で終わったのは午後1時を過ぎていた。お礼のご挨拶に伺うと、副住職さんが対応に出られて、我が事のように拓本を見て喜んでくれる。重ね重ね、厚く御礼を申し上げて辞する。
その時、何となく目をやった先に稲荷小社があり、そこには狐さんとは別の狛犬が祀られていた。それが、下の画像である。もっとも、適当に撮影したので狛犬さんがボケているが…。
まあそれは許していただいて、私の目的は佐野市の山口氏にこのお寺さんにも調査対象とすべき狛犬一組があることをご連絡することです。住所は、宇都宮市仲町の真言宗生福寺さん境内の一角です。ただし、駐車場はありませんのでご注意ください。
以上、今回はこれまでとして次回はいよいよ大型連休になります。どこへ行くかはただ今思案中です。