石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

2月28日も栃木県矢板市の石碑調査に行きました

2016年03月02日 | Weblog

天気予報では今日は風も穏やかということで、3度目の正直を狙って矢板市の途中まで手拓した残りを今日こそは完成させようと、4号線を北上。確かに、朝のうちは無風に近いので気分良くし、途中から同じ矢板市にある別の石碑調査に切り替える。それが上記に掲載した石碑である。ただ、石碑面には例のいやらしい石苔が酷くてその除去から始めなければならない。幸いに、この石碑所有者の御家族皆様の御理解があって、苔を取りたいと云うと喜んでくれる。そこでいつものように、各種の道具でゴシゴシと掃除してご覧のように手拓作業が出来るまでに仕上げて喜ばれました。そして早速に手拓へと進むが、今回も大きな文字で刻まれているので篆額を含めると、半切画仙紙で4枚が必要となる。掃除に時間を取られたので少なからずあせるが、それでも何とか12時半に無事終了する。碑文揮毫文字を見ると、多くの異体字があるので帰宅してからの銘文読みが楽しくなりそうである。
さて、この頃から風が強くなる。昼食はまだなので、取りあえずは最初の目的地に着いてから昼食時間として、また、先ほどの拓本採りで少なからず疲れた体を休ませる。その間も益々風は強くなり、「コリャ~、今日も拓本が採れずに追い返されるか」と、恐れる。試しに、石碑下部がまだ未手拓石碑の前に立てば、吹いて来る風は音を立てている。とてもではないが、手拓どころではない。しかし、そのまま諦めて帰宅するのはなんとも悔しく、再度別の日にくることになるのなら、夕方になればタブンこの風もおとなしくなるだろうと決め付け、車の中で長期戦を覚悟しその時が来るのを待つことにする。それから3時間近く待ち、午後の4時頃になると何とか工夫すれば水張りが出来る状態まで風が弱まる。急いで手拓道具一式を用意して現場へ立ち、最初の水張り。しかし、それは水張り途中で風に煽られてダメ。仕方なし、と諦めるわけにはいかず、再度の挑戦。今度はマスキングテープを先にしてから水張りした結果、何とか一枚目が終了。そうなると俄然やる気が出てきて続けて2枚め3枚目と仕上げて、夕闇が迫る前に念願だった石碑全面の拓本取りが完了した。本当に、今日は三度目の正直でやっと完成である。もちろん、上部にある篆額の手拓は最初から無理と諦めてしまったが‥。まあそれも、その隣りに建立されているもっと大きな石碑も、いつの日か拓本を取らなければと思っているので、今年中には再訪してその折に追加して採る事にしよう。
いずれにしても、今回で栃木県矢板市の主だった石碑は調査が終えたことになる。そして次回からは3月になるので、今度は栃木県東部の烏山町の銘文手写した石碑の拓本採りに行きたいと思っている。また、那須町の愛宕山へも登って大きな猪乗り将軍地蔵像を調査して来たいと思っている。勿論、その時は黒羽町へ立ち寄って、まだ未調査の石碑も是非見たいものと思っているが、所在するのが曹洞宗の寺院なので果たして許可してくれるかが不安である。

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