2月上旬の降雪以来、暫くぶりの石仏巡りに出かけました。その間、約一ヶ月何もしていなかた訳でもなく、これまでに調査した栃木県内の近世宝篋印塔の数が知らぬ間に400基を超えていたのに気づく。これは、今のうちに何とかしなければと思い立ち、集中的にその纏めをしてきました。そして最終仕上げの報告書を作成する段階で、葛生町にある1基の資料が抜けているのに気づきました。しかし、何しろ調査したのは今から10年以上も前のこと。写真一枚を探すのにも、当時はデジカメを使用していなかったのでそのフィルム探しに手こずり、結局は再度訪問して撮り直しをしてきたほうが早いことになり、今回の出陣となりました。出かけた先は、葛生町牧地区にある開蔵院(無住)。その姿がここへ掲載した写真です。もちろん、陀羅尼経からの出典偈頌も刻まれているが、主たる造立目的は光明真言読誦回数到達のものです。その回数がまた面白く?、五百二拾一萬九千五百遍。いったい、何年掛けて、延べ人数何人で読誦したのでしょうね。ちなみに、建立紀年銘は享保十七年です。
時間をかけて、のんびり調査は本当に暫くぶり。ここの所の石碑調査とはまた違った趣があり、気分もよくなって境内にある他の石仏も再調査することにしました。その中の1基は、その当時の調査した内容とは違っていて、一人で苦笑しながら正しい紀年銘を記入したり、当時は面倒で地蔵立像の背中に記されている銘文は未読だったので再挑戦したが、手拓をしない限り読めそうもない。何となく、今日は手拓はしたくない気分のまま、結局は今回も解読せぬままにその脇の石段に腰掛けて、日毎に春めく農山村風景をボンヤリ見て過ごしました。
何しろ今日は、ここでの調査fだけが目的で来たので、その後のことは空白。とてつもなく早い昼食としてのんびりしながら、このまま帰宅するにはもったいない天候と思い直し、地図を広げて考える。そして、西へ山一つ超えただけの田沼地区へ行って、今年中には遅かれ早かれくることになるだろう石碑の場所確認に行くことにした。そして二箇所ばかりの石碑を訪ねて、その手拓用サイズを計測したり、写真に撮れそうなものを撮影してから帰宅する。
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