撰文者の芳川波山は、文政九年(1826)に今の埼玉県妻沼・忍藩松平忠尭藩主に教授として招かれ、藩校の進修館で多くの藩士を育てた人である。名前は、芳川 俊逸。そしてこの銘文を揮毫したのは、足利市出身・巻菱湖四天王の一人である大竹蒋塘(大竹 培)である。この石碑には建立年が記されていないが、当然ながら建立されたのは江戸末期である。建立されてから歳月が過ぎているので碑面に痛みがあって、いつになく真剣になって手拓したがご覧の通りである。それでも、銘文は充分に読めるし、揮毫された文字も充分にその揮毫者である大竹培の筆跡を味わうことが出来るのは、石碑調査者冥利に尽きると言うものである。
なお、この石碑4面にはそれぞれの大物撰文者と大家の揮毫者による銘文があるので、毎日ワクワクしながら拓本を眺めては、それだけで満足している私である。今回は、その内の最初である左面を紹介しました。次回は、碑陰にある銘文手拓を一人で眺めているだけでは申し訳ないので、その画像を掲載しようと思っている。
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