今年は昨年と違い、今年後半はブログ掲載こそサボってこそいますが毎週のように石碑調査三昧です。が、なんともはや石碑本体の高さが3メートルを超えるものが多くなり、しかも碑面は長年の月日経過で銘文があるのかもわからぬような汚れようで、その掃除だけに多くの日時を費やしています。中には、3メートル以上の巨碑両面に銘文があったりすると、もうその掃除だけで一日は終わってしまいます。特にこの頃は日の入りが早くなり、特に神社境内の大樹の下にある石碑などは暗くなるのが早くて参っています。昨日なども、巨碑のそれも両面手拓をしてきましたが、東風が吹いていたので、梯子の上に登っての画仙紙張りはもう大変でした。加えて少しの風でも、季節柄か画仙紙の表面乾きは早くて、篆額部分の墨入れが終わるまでが特に大変でした。そして帰宅して、その碑表だけの銘文文字数が一行で57字。その行数は詩部分があるとは言え25行で、その文字数を数えると軽く1.200文字を過ぎている。それを原稿用紙に、一字の間違いもなく書き出すかと思うと、その手写とその段階での校正の大変さにガクッと、来てしまいました。
そこで今回は、その前に今年9月07日に栃木市藤岡町の赤麻地区八幡宮境内で調査した「小教頭千里石川君之碑」という遺徳碑の調査が終了していたので、それを掲載してから、現在進めている栃木市藤岡町の藤岡神社境内に所在する石碑に入ろうと思っている。尤も、それが始まるのは少なくもこれから3週間後になるだろうが…。
今回の「小教頭千里石川君之碑」は、只今取り組んでいる鴎村森保定の撰文である。しかも石川君とは、幼い時に当地で家塾を開いていた小林真斎先生(先生はそのご田沼町に移る)に書を習った竹馬の友である。そんな関係からか、これを揮毫したのは森保定のこれも竹馬の友である山士家左俜(光興)である。
まずは、その画像から、
続いて、銘文とそれを補完するための拓本画像です。2枚とも画像を大きくして掲載しました。
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