1995年の夏の北海道は、まるで梅雨のようであった。
私が北海道を歩いていた一ヶ月弱の間、毎日のように雨に祟られた。
今の私は「雨に祟られる」というような表現はしないと思うが、
当時の私は、まさに「祟られている」ような感覚であった。
雨が恨めしかった。
雨の日は歩きたくなかった。
事実、最初の頃は、歩かない日もあった。
そうすると、どうなるか?
当然のことながら、一歩も進まない。
歩かないことには . . . 本文を読む
夏の北海道は、旅人のメッカ。
歩き、自転車、バイク、車、電車……など、いろいろな手段で多くの人が旅を楽しんでいる。
徒歩日本縦断の旅で、北海道を歩いていた時に感じた事。
それは、「歩きの旅人」が最も尊敬されるということ。
尊敬される順位を仮につけるとしたら、やはり、
歩き、自転車、バイク、車……の順になる。
これは、歩いているとすぐに感じることだ。
「歩きの旅人」に対する態度が、他の手段で旅をして . . . 本文を読む
徒歩日本縦断について、
これまで山友から受けた質問で、
おそらく最も多かったのは、
「どんなルートを歩いたのですか?」
というものであったろう。
まず最初に決めなければいけなかったのは、
「どこから出発するか?」
である。
鹿児島県の佐多岬からか、
北海道の宗谷岬からか……
どちらからでも良かったのだが、
九州から離れて行くよりも、
九州に近づいて行く方が気分的に楽なような気がした。
よって、出 . . . 本文を読む
歩き旅は、どこで夜になるか分からない。
そこに都合よく宿泊施設があればイイが、そんなことはほとんどなく、
僻地を歩いていると、民家さえ無い。(笑)
故に、テント泊か野宿が基本だった。
テント泊か野宿を主体にしたのには、もうひとつ大きな理由がある。
それはお金がかからないこと。
なるべくお金がかからないようにするには、テント泊か野宿に限る。
たとえ料金の安い宿に泊まったとしても、
数日分の食費に相当 . . . 本文を読む
北海道の道は、本土に比べてまっすぐな道が多く、
行けども行けども目的地に達しないような気分を何度も味わった。
まっすぐな道は、車で走れば快適なのかもしれないが、
歩きの旅人にとっては、精神的にかなり疲れるものであった。
写真を見ればわかるように、
北海道の道には、道の両側に、下向きの矢印が付いたポールが、ある一定の間隔をおいて並んでいる。
これは積雪して道の幅がわからなくなった時の為のものらしい。 . . . 本文を読む
徒歩日本縦断(1995年)の思い出の第1回を掲載してから1週間以上過ぎた。
このペースでは今年中に終わらないかもしれない……(笑)
と不安になり、急遽、第2回を執筆。
と言っても、短い文章しか書けないけど……
写真は、「間宮林蔵 渡樺の地」の案内板の前で撮ったもの。
宗谷岬から歩き出してしばらくの所にあったと思う。
服装は、こんな感じで歩いていた。
Tシャツに短パン。
靴は、登山靴。
この時は . . . 本文を読む
このブログを始めて以来、
メールで、
あるいは、一緒に山を歩いた時に、
よく質問される事項がある。
それは1995年におこなった徒歩日本縦断についてである。
「なぜ、歩いて日本縦断しようと思ったのか?」
「どのようなルートで歩いたのか?」
「何日くらいかかったのか?」
「歩いていた季節は?」
「宿泊はどうしていたのか?」
「印象に残っている場所は?」
「どのような装備で歩いたのか?」
等々……
で . . . 本文を読む