一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

徒歩日本縦断(1995年)の思い出・第1回「出発地点の宗谷岬」

2012年02月05日 | 徒歩日本縦断(1995年)の思い出
このブログを始めて以来、
メールで、
あるいは、一緒に山を歩いた時に、
よく質問される事項がある。
それは1995年におこなった徒歩日本縦断についてである。
「なぜ、歩いて日本縦断しようと思ったのか?」
「どのようなルートで歩いたのか?」
「何日くらいかかったのか?」
「歩いていた季節は?」
「宿泊はどうしていたのか?」
「印象に残っている場所は?」
「どのような装備で歩いたのか?」
等々……
できる限り質問に答えてきたが、
いつか、きちんと、徒歩日本縦断について書いてみたいなと思っていた。

思ってはいたものの、どのように書けばいいのか……
書き方を考えているうちに月日だけが流れてしまった。
あれから(1995年から)もう17年が経ち、
記憶も薄れつつある。(笑)
今のうちに書いておかなければ……

写真を押し入れから引っぱり出し、
一枚一枚眺めているうちに、
〈写真を一枚ずつ紹介し、その写真にまつわる思い出を書いていけばいいのではないか……〉
と思うようになった。
まとまったものを書く時間はないけれど、
一枚の写真にまつわる思い出を書き連ねていけば、
最後には、ひとつの旅の記録が出来上がるのではないか……
と考えた。
これなら、そう肩肘張らずに書くことができそうな気がする。

というワケで、
これから、不定期ではあるが、
徒歩日本縦断の思い出を書いていこうと思っている。

第1回目の写真は、出発地点の「宗谷岬」。
「日本最北端の地」と記された石碑の前で撮った写真である。
セルフタイマーではなく、誰かに頼んで撮ってもらったという記憶がある。
小雨が降ったり止んだりしていて、
私は黄色いレインウェアの上だけを着ていた。
〈これからどんな旅が待っているのだろう……〉
と、不安に怯えつつ、期待に胸をふくらませてもいた。

「なぜ、歩いて日本縦断しようと思ったのか?」とか、
「どうやって宗谷岬まで来たのか?」とかは、
そのうち書く機会があると思うので、その時に……

初回はこのくらいでご勘弁を……
そして、次回をお楽しみに……

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