一人の人間がそう幾つもの長所や才能に恵まれるものではない……
ということで「天は二物を与えず」なんて諺があるのだが、世の中には神様から二物も三物も与えられているなんとも羨ましい人もいる。
その一人が、サラ・ブライトマン。
美貌と素晴らしい歌声で、クラシカル・クロスオーバーというジャンルの世界的な隆盛をもたらした女性である。
1960年8月14日生まれなので、もうすぐ49歳。
さすがに美貌にやや衰えがみられるものの、その美しい歌声は今も健在である。
その彼女が、映画『アマルフィ 女神の報酬』に本人役で出演し、主題歌、劇中歌として「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌っている。
これは見に(聴きに?)行かねばなるまい。
映画自体も、「フジテレビ開局50周年記念作品」ということで、かなり力の入った作品のようだ。
「全編世界遺産」
「邦画初のオールイタリアロケ」
など、謳い文句も興味をそそる。
原作は、真保裕一。
吉川英治文学新人賞を受賞した『ホワイトアウト』や、新田次郎文学賞を受賞した短編集『灰色の北壁』など、山に関した作品もある私の好きな作家だ。
もともとあった作品を映画化したのではなく、「フジテレビ開局50周年記念作品」として書き下ろしたとのこと。
脚本にも参加しているようだ。
監督は、西谷弘。
出発はフジテレビドラマ制作センターのテレビドラマの演出家である。
2005年『県庁の星』で映画監督デビュー。
映画監督作品としては『容疑者Xの献身』(2008年)と、まだ2作だが、私はどちらも映画館で見たが、及第点を与えられる演出だったので、期待できる。
TVドラマでは、『天体観測』『美女か野獣』『白い巨塔』『救命病棟24時』『ガリレオ』など、話題作、ヒット作を連発している人物なので、もともと実力のある演出家だ。
脚本にも参加している。
真保裕一と西谷弘とも、「一人で書き上げたわけではない」とそれぞれがクレジット表示を辞退したため、制作サイドで協議して、脚本クレジットは入れていない。
で、実際に映画を見た感想はというと……
これがなかなか良かった。
映画評論家の論評はあまり芳しくなかったが、そういう時はえてして期待できるのだ。
クリスマス目前のローマ。
きらびやかにライトアップされた街で、一人の日本人少女が失踪した。
目的は営利誘拐か、
それともテロの序章か……
警察の包囲網を攪乱する犯人グループ。
一向に進展しない捜査。
様々な想いが交錯する中、全ての鍵は、イタリア南西に位置する美しい港町・アマルフィに――
外交官・黒田を演じた織田裕二。
私個人としてはあまり好きな男優ではないのだが、かなり頑張っていたと思う。
失踪した少女の母親を演じた天海祐希。
織田裕二より背が高いのではないかと思わせるほどスタイルが良く、カッコイイ。
ロンドン勤務の商社マンを演じた佐藤浩市。
日本映画には欠かせない俳優なのだが、あまりに多くの作品に出ているため、私個人としてはやや見飽きた存在。
この作品でも重要な役をそつなくこなしている。
イタリア語が苦手な在イタリア日本大使館の研修生を演じた戸田恵梨香。
重くなりがちな作品で、唯一明るいキャラクター。
シリーズ化されたら、またぜひ出てもらいたいと思った。
この他、『ガリレオ』との縁なのか、福山雅治も特別出演している。
サラ・ブライトマンを見に行ったのだが、その他にも収穫の多い作品であった。
この作品がヒットすれば、シリーズ化されそうな気もする。
そういう意味でも、この作品は、見ておいて損はないと感じた。
サラ・ブライトマンの美貌と美声は、映画の中盤でも見る(聴く)ことができるが、エンドロールの時が圧巻。
最後まで席を立たないように……ね。
一足先に、サラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を聴きたい人は、コチラ(←クリック)。
ということで「天は二物を与えず」なんて諺があるのだが、世の中には神様から二物も三物も与えられているなんとも羨ましい人もいる。
その一人が、サラ・ブライトマン。
美貌と素晴らしい歌声で、クラシカル・クロスオーバーというジャンルの世界的な隆盛をもたらした女性である。
1960年8月14日生まれなので、もうすぐ49歳。
さすがに美貌にやや衰えがみられるものの、その美しい歌声は今も健在である。
その彼女が、映画『アマルフィ 女神の報酬』に本人役で出演し、主題歌、劇中歌として「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌っている。
これは見に(聴きに?)行かねばなるまい。
映画自体も、「フジテレビ開局50周年記念作品」ということで、かなり力の入った作品のようだ。
「全編世界遺産」
「邦画初のオールイタリアロケ」
など、謳い文句も興味をそそる。
原作は、真保裕一。
吉川英治文学新人賞を受賞した『ホワイトアウト』や、新田次郎文学賞を受賞した短編集『灰色の北壁』など、山に関した作品もある私の好きな作家だ。
もともとあった作品を映画化したのではなく、「フジテレビ開局50周年記念作品」として書き下ろしたとのこと。
脚本にも参加しているようだ。
監督は、西谷弘。
出発はフジテレビドラマ制作センターのテレビドラマの演出家である。
2005年『県庁の星』で映画監督デビュー。
映画監督作品としては『容疑者Xの献身』(2008年)と、まだ2作だが、私はどちらも映画館で見たが、及第点を与えられる演出だったので、期待できる。
TVドラマでは、『天体観測』『美女か野獣』『白い巨塔』『救命病棟24時』『ガリレオ』など、話題作、ヒット作を連発している人物なので、もともと実力のある演出家だ。
脚本にも参加している。
真保裕一と西谷弘とも、「一人で書き上げたわけではない」とそれぞれがクレジット表示を辞退したため、制作サイドで協議して、脚本クレジットは入れていない。
で、実際に映画を見た感想はというと……
これがなかなか良かった。
映画評論家の論評はあまり芳しくなかったが、そういう時はえてして期待できるのだ。
クリスマス目前のローマ。
きらびやかにライトアップされた街で、一人の日本人少女が失踪した。
目的は営利誘拐か、
それともテロの序章か……
警察の包囲網を攪乱する犯人グループ。
一向に進展しない捜査。
様々な想いが交錯する中、全ての鍵は、イタリア南西に位置する美しい港町・アマルフィに――
外交官・黒田を演じた織田裕二。
私個人としてはあまり好きな男優ではないのだが、かなり頑張っていたと思う。
失踪した少女の母親を演じた天海祐希。
織田裕二より背が高いのではないかと思わせるほどスタイルが良く、カッコイイ。
ロンドン勤務の商社マンを演じた佐藤浩市。
日本映画には欠かせない俳優なのだが、あまりに多くの作品に出ているため、私個人としてはやや見飽きた存在。
この作品でも重要な役をそつなくこなしている。
イタリア語が苦手な在イタリア日本大使館の研修生を演じた戸田恵梨香。
重くなりがちな作品で、唯一明るいキャラクター。
シリーズ化されたら、またぜひ出てもらいたいと思った。
この他、『ガリレオ』との縁なのか、福山雅治も特別出演している。
サラ・ブライトマンを見に行ったのだが、その他にも収穫の多い作品であった。
この作品がヒットすれば、シリーズ化されそうな気もする。
そういう意味でも、この作品は、見ておいて損はないと感じた。
サラ・ブライトマンの美貌と美声は、映画の中盤でも見る(聴く)ことができるが、エンドロールの時が圧巻。
最後まで席を立たないように……ね。
一足先に、サラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を聴きたい人は、コチラ(←クリック)。