10月1日(火)
暑かった9月が終わり、
10月になって、やっと秋がやってきたような気がする。
先日は(登山者の多い)天山を避けて八幡岳へ行ったが、
やはり天山の秋の花も見たい。
登山者がいないことが多い(平日の)朝駆けもイイが、
朝駆けだとセンブリやリンドウがまだ花を閉じていることが多い。
……ということで、今日は11:00頃に天川登山口へやってきた。
すると、駐車場は、ほぼ満車状態であった。
しかも、福岡、久留米、佐世保ナンバーの車が多かった。
この時期の天山は、平日でも(特に県外からの)登山者が多いのだ。
手前のスペースにも車は駐まっていたが、隙間を見つけて駐車し、
軽くストレッチをして登り始めた。
ゆっくり登って行く。
いつのも場所でパチリ。
アキチョウジや、
オトギリソウを撮りながら歩いていたら、
センブリの花に出逢った。
しかもたくさん咲いている。
一輪だけの(4弁の花びらの)センブリが案外多い。
センブリの花を見ているだけで楽しい。
センブリの花を撮っていたら、
山頂から下ってきた妙齢のご婦人から、
「ムラサキセンブリの花はどこに咲いているか知りませんか?」
と声をかけられた。
昨年もこの時期に天山に来たが見つけられなかったとのこと。
(後ろ姿はその妙齢のご婦人)
山頂を踏んだ後、
(稜線上の)ムラサキセンブリの咲いている場所に案内する。
「こんな所に咲いていたんですね!」
と、大喜び。
喜んでもらえて良かった。
ご婦人と別れて、稜線散歩へ。
アキノキリンソウが驚くほど増えていた。
いいね~
マツムシソウ、
ツルリンドウもまだ咲いている。
稜線上にもセンブリがたくさん咲いている。
タンナトリカブトはピークを迎えつつあるが、
今年は花が少ないように感じる。
ウメバチソウは二輪咲いていた。
来年もまた咲いてほしい。
天山の秋の花としては最後に咲くリンドウも開花していた。
リンドウが咲くと、天山の秋の花は咲き揃ったことになる。
この花束をあなたに……
この後、“私の山歩道”へ。
まず、昨年見つけたスズコウジュを見に行く。
近くでは福岡県脊振山系金山での(スズコウジュの)自生が知られているが、
福岡県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類に登録されている。
佐賀県でも「佐賀県レッドリスト2020」(植物編)によると、
絶滅危惧Ⅰ類種に登録されているようだが、
佐賀県の山での目撃情報はほとんどないと言っていい。
大分県では準絶滅危惧 (NT)で、
長崎県ではそもそも自生していないようだ。
そんなスズコウジュを、昨年、天山で発見した。
今年は、8月31日に初めて開花を確認した後、何度か見にきているが、
約1ヶ月経った今日は、もう終盤を迎えていた。
残り少なくなった花をひとつひとつ撮っていく。
また来年も咲いておくれ。
キバナアキギリは随分と花を増やしていた。
嬉しい。
オタカラコウもプチ群生していた。
楽しい。
シラヤマギクもあちこちに咲いている。
ガマズミや、
アオツヅラフジの実が秋を感じさせる。
レイジンソウも今が盛りと咲いている。
いいね~
サワヒヨドリ、
ヒメジソ、
コシオガマを見ながら歩いていたら、
アケボノソウの群生地に出逢った。
(天山の)アケボノソウの群生地はたくさん知っているが、
三本の指に入る規模であった。
大好きな花なので、嬉しい。
一株一株撮っていくが、埒が明かない。(笑)
この群生地には、4弁の花びらのアケボノソウが多い。
また天山に来る楽しみが増えた。
今日も「一日の王」になれました~