一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……クサアジサイに逢いたくて……

2012年08月09日 | 天山・彦岳
今日の休みは、昼間に少し時間があったので、天山に登ってきた。
マツムシソウやシギンカラマツやホソバシュロソウなどが咲き出す頃だし、
私の好きなクサアジサイも見頃を迎えていることだろう。
ワクワクしながら上宮登山口駐車場に向かった。
平日で、天気もイマイチということもあってか、
駐車場には1台の車が駐まっているのみだった。
山頂付近はガスっている。


上宮の池の水が、随分少なくなっている。


まず最初に目に留まったのが、一輪のシギンカラマツ。
清楚。


シギンカラマツ(紫銀唐松)。
この花には、花弁がなく、
白い糸状のものは、すべて雄しべとのこと。
名の由来は、紫色の萼片を持つ銀色のカラマツソウの意味から。


オトギリソウや、


ヒメキンミズヒキも咲いている。


アキチョウジも咲き始め。
やがて、天山の登山道は、この花で埋め尽くされるだろう。


あめ山分岐からあめ山へ向かう。
まだハンカイソウが咲いていた。


サワヒヨドリも咲き始めている。


あめ山へ向かう道には、サイヨウシャジンが多い。
普通の花は、細長い筒状なのだが……


この株だけは、丸かった。(笑)


カワイイね~


あめ山から天山を見る。
雲が押し寄せてきていた。


反対側を見ると、こちらは雲がいっぱい。
八幡岳が雲に隠れてしまいそう。


あめ山分岐に戻り、天山にとりつく。
少し登って、振り返り、あめ山を見る。
この辺りから見るあめ山は、殊に美しい。


キガンピがたくさん咲いている。


静かな天山山頂。


稜線散歩。


さっそくマツムシソウがお出迎え。
嬉しい。


蕾も美しい。


キュウシュウコゴメグサも数を増している。


ホソバシュロソウも多くなってきた。


モウセンゴケの花。


カワイイ~


オカトラノオもまだ咲いていた。


ヤマホトトギスもまだ健在。


コオニユリは全盛期を迎えていたが、
花の色合いと形が完璧な一輪をパチリ。
見事!


秋の花であるシラヤマギクや、


オミナエシなども咲き始めていて、
これから益々楽しみな天山であった。


今日の天山北壁。


このあと、今日いちばん逢いたい花「クサアジサイ」の咲いている場所へ移動する。
ハグロソウがたくさん咲いていた。


タマアジサイは蕾が多かったが、
咲いているものも少なくなかった。


センニンソウも目立って多くなってきた。


そして、クサアジサイ。


美しい~


いつだったか、女性の山友から、
「男性はみんなクサアジサイが好きなんですね」
と言われたことがある。
そうなのだ。
派手で目立つ大ぶりな花よりも、
世の男は、控え目で清楚で可憐な花が好きなのだ。
女性もしかり。
髪を染め、ネイルアートばっちりで、ブランド物に身を固めた人より、
黒髪で、清楚な身なりの女性が好きな男が多いのだ。
男はいつもクサアジサイのような女性を求めている……(ホンマかいな?)


晴れた日も好いけれど、
雨が降ったり止んだりのこんな日の風景も捨てがたい。




雲に浮かぶ八幡岳と女山(船山)。
アルプスにも負けない風景だ。


短い時間だったが、天山の花を存分に楽しむことができた。
また近いうちに遊びに来ることにしよう。

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