一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

自宅から歩いて登る鬼ノ鼻山 ……朝陽に映える風景と紅白のママコナを楽しむ……

2023年07月27日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


7月になって、
16日に、北アルプス・前穂高岳で、兵庫県の51歳女性が滑落して死亡し、
また、同じ前穂高岳で女性2人が滑落、死亡したことを皮切りに、
急に山での遭難のニュースが多く飛び込んでくるようになった。

●17日午後3時40分ごろ、富山県立山町の北アルプス剣岳(2999メートル)で成人男性2人が倒れているのを山岳ガイドが見つけた。いずれも死亡していた。上市署によると、いずれも全身を骨折しており、滑落したとみられる。署は身元の確認を急いでいる。(7/18火曜日0:24配信)

●7月17日午前、富士山富士宮ルートの新7合目付近で、下山中の60代の男性が転倒し、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されました。(7/17月曜日13:34配信)

●北アルプス”最後の秘境”雲ノ平で転倒し足首骨折、奈良県の64歳男性ヘリで救急搬送。(7/20木曜日17:54配信)

●五竜岳では22日、新潟県の53歳の男性が下山中に滑落して、手首などを骨折する大けがをしています。(7/23日曜日14:33配信)

●北アルプスの奥穂高岳で23日に滑落して死亡したのは、愛知県岡崎市の54歳の女性と確認されました。(7/23日曜日14:33配信)

●爺ヶ岳では山小屋に宿泊していた名古屋市の68歳の女性が体調不良を訴え、23日朝、ヘリコプターで救助されました。(7/23日曜日14:33配信)

●槍ヶ岳では午前11時すぎ、名古屋市の53歳の男性が登山中に落石が当たってけがをし、ヘリコプターで病院に搬送されました。(7/23日曜日14:33配信)

●北アルプス南岳を登山していた神奈川県川崎市の65歳女性が道に迷い行動不能になりました。(7/25火曜日21:47配信)

●長野県の北アルプス大天井岳(おてんしょうだけ)で25日、登山中の60代の男性が転倒して滑落し、頭の骨を折る大けがをしました。(7/26水曜日5:36配信)


そして、私が特に注目したのは、次の記事。

●24日午後、北アルプス唐松岳の八方尾根登山道上(標高約2620メートル)で72歳の男性が下山中に体調不良となり、富山県警のヘリなどに救助されました。
大町警察署によりますと、長野県北安曇郡の72歳の男性は24日、ガイド役としてパーティーを引率して唐松岳に入山して、下山中に体調不良になりました。
付近で活動していた長野県山岳遭難防止常駐隊員を介して救助要請があり、富山県警ヘリなどで午後2時過ぎに救助して、富山県黒部市内の病院に搬送しました。
男性は救助要請の前は意識がもうろうとした状態だったということですが、その後、話ができるようになり、命に別条はないということです。
大町警察署によりますと、男性は以前、山岳ガイドをしていたということです。


この72歳の男性は、以前、山岳ガイドをしていたということで、
この日もガイド役としてパーティーを引率していたそうだ。
私も今夏69歳になったのであるが、この齢になると、過去の経験値はほとんど役に立たないということを実感する。
過去にどんな難しい山や難コースを歩いていても、その経験は(一度)なかったことにして、
新たな気持ちで(心構えで)訓練に挑まなければならないと思うのだ。
なぜなら、高齢者になると、体力やバランス感覚などすべてが劣化してきているからだ。
正常な判断ができるのは、体力に余裕があってこそ。
道迷いし、
〈戻らなければ……〉
と思っても、戻る体力がないと、
〈もうちょっと進めば正規のルートに出られるのではないか……〉
と思ってしまう。
不思議なことに、難しい山に登った記憶は古びることがなく、
いくつになっても若いときの感覚が抜けず、いつでも登れるような気になっている。
だが、実際に登ってみると、歩けないし、バランス感覚も劣化し、
転倒しやすくなっているし、いとも簡単に遭難と結びついてしまう。
……ということで、今回も体力強化登山。
自宅から歩き出して、鬼ノ鼻山に登ろうと思う。


7月25日(火)

朝早くに起床し、
5:00 自宅を出発。
田園風景の中を歩いて行く。




本日の日の出時刻は、5:26の予定。
あの辺りから太陽は顔を出すのかな?


ゆっくり歩いて行く。


日の出間近だが、


ここからは谷間に入るので、御来光は拝めない。


もう太陽が昇った頃。


これからジリジリと暑くなってくる。


この分岐は右(天ケ瀬ダムの方)へ。


天ケ瀬ダムが見えてきた。


階段を上って行く。


途中から草に覆われていた。


登り切って、振り返る。


天ケ瀬ダムから見た天山。


ダム湖の水位は戻っていた。


30分ほど遅れての御来光。


多久聖廟の方からの道(6月23日はこの道を歩いた)と合流。


足長おじさん。(コラコラ)




この先の左側からは、


ダム湖が見えた。


この「鬼ノ鼻山」と書かれた道標は、


6月23日に歩いたときには草が隠していた。
誰かが草刈りしたのだろう。


この先のカーブを曲がると、


“鬼の展望台”が見えてくる。


ほら。


駐車場に到着。


当然のことながら1台の車もなかった。


“憩いの森”へ入って行く。


朝陽が眩しい。


気持ちよく美しい森の中を歩いて行く。




やがて遊歩道と合流する。


もう一息。


“鬼の展望台”に到着。


天山も、


八幡岳や船山(女山)にも、
山頂部には雲がかかっていた。


一旦下って、


登り返す。


鬼ノ鼻山山頂(435m)に到着。


自宅からここまで約2時間。
昔とあまり変わらないスピードで登ってくることができた。


山頂は展望がイマイチなので、
“鬼のテラス”へ移動する。


“鬼のテラス”に到着。




こんな風景を見ながら珈琲タイムとする。






では、今日出逢った花を少しだけ紹介しよう。
オオハンゲは群生していた。


ヤブランはあちこちで見かけた。




コキンバイザサがまだ咲いていたので嬉しかった。




そして、ママコナ。


白花のママコナにも逢えた。




紅花と白花のコラボ。


先日(6月23日)は、ひとつの花の中に紅白が半分ずつあるママコナを見つけたが、


今日は、ひとつの株に紅花と白花をもつママコナを見つけた。


今日も「一日の王」になれました~


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