一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……稜線のヤマトキソウ、散歩道のオオバノトンボソウが咲き始めた……

2022年06月11日 | 天山・彦岳


6月10日(金)

前期高齢者になってからは、
「仕事が休みの日にすること」の優先順位に変化が生じた。
以前は、“映画”や“読書”を優先させることが多かったが、
今は“山歩き”を第一としている。
週に2回以上の“山歩き”をしないと、
体力の現状維持が難しくなってきているからだ。
“山歩き”の体力は、“山歩き”によってしか養われない。
今のところ、膝痛などの症状もなく元気に歩けているが、
いつ、歩けなくなるやも知れぬ。
体力の現状維持を保持していくためには、
意識して“山歩き”を選択しなければならないのだ。
……とは言え、嫌々“山歩き”をしているのではない。
“山歩き”は、“映画”や“読書”と同じくらい楽しい。
“山歩き”をした後の充実感は、何ものにも代えがたい。
だが、齢を重ねるにつれ、“山歩き”に対する気力が失われていく可能性は考えられる。
体力の衰えは、気力に衰えに通ずる。
体力を衰えさせないことが、気力の衰えの防御となる。

〈もうそろそろヤマトキソウが咲き出す頃だ……〉
そう思い、
今日は天山に登ることにした。

天川登山口から出発。


エゴノキの花がたくさん咲いている。


イタドリの葉が目立って増えてきた。


ナガバモミジイチゴの実。


美味しそう。


タツナミソウもたくさん咲いている。


ゆっくり歩いて行く。


あめ山分岐を通過。


いつもの場所でパチリ。


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。


展望はイマイチ。


南側は、雲が低く垂れこめている。


トンビが輪をかいていた。
(トンビが輪をかくと、そのうちに雨が降ると言うが、はたして夕方から雨が降った)


稜線散歩へ。


ミヤマキリシマはほとんど終わっていたが、
ヤマツツジはまだ咲いていて驚いた。








ミヤマキリシマの花も少しだけ残っていた。




ホソバノヤマハハコは順調に育っている。




ハンカイソウや、


タンナトリカブトの葉も茂ってきた。


食虫植物のモウセンゴケも元気。


稜線のヤマボウシは、花がほとんどなかった。
やはりハズレの年のようだ。


わずかに咲いていた花をパチリ。


驚いたことに、バイカイカリソウがまだ咲いていた。


いいね~


そして、ヤマトキソウ。


まだ咲き始めで、白くなっていないものが多い。


白くなっているものを探すと、
「あった~」


こちらにも咲いている。


角度を変えてパチリ。


ヤマトキソウが咲くと、梅雨間近。(九州地方は6月11日に梅雨入りした)


雨が似合う花でもある。


ハート石から左折。


いつもの場所で、


こんな風景を見ながら珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


再び、素晴らしい風景を楽しみながら、


山頂へ戻り、
散歩道へ。


キキョウソウや、


シモツケの咲く道を、


ゆっくり歩いて行く。


やがて、オオバノトンボソウが咲く場所へたどり着く。
ここはプチ群生地。


数株のオオバノトンボソウが姿を現していた。






中でも、一際大きかったのが、この株。


高さが50cmくらいあった。


まだ咲き始めなので、


トンボは飛び交っていないが、(笑)


数日後には、華麗に飛び交っている筈だ。


そのときにまた見に来ようと思った。


今日も「一日の王」になれました~


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