一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

聖岳 ……標高416mの裏山に御来光登山し、宇宙を体感する……

2012年12月13日 | 鬼ノ鼻山・聖岳
今日の休みは一日中忙しく、
早朝しか空き時間がなかった。
よって、裏山の聖岳(416m)に御来光登山をすることにした。
聖岳は低山ではあるが、
すこぶる展望が良く、
御来光を拝むのには最適の山である。
本当は元旦に初日の出を拝みに登りたい山であるが、
毎年元旦は仕事をしているので、
それは叶わない。
今日の天気予報は晴天とのことなので、
美しい御来光を拝むことができるだろう。
今日を元旦の代わりとすることにしよう。

聖岳山頂に着いたとき、
白石平野も有明海もまだ眠っていた。


ふと空を見ると、光のようなものが動いていくのが見えた。


ズームで撮ってみると、それは飛行機のようであった。


この時期だと、
蛇行する六角川が有明海にたどり着く辺りから日が昇る。


右に目を転ずると、雲仙岳が見えた。


次第に明るくなってきた。


わずかに光が見えた。


太陽が顔を出した。


光量が多くなってくる。


光が丸くなる。


太陽が完全に姿を見せる。


御来光と雲仙岳。
宇宙を感じる瞬間。


太陽の光が広がり始める。


すべてのものに光が降り注ぐ。


すべてのものが光に包まれる。


山頂にあるお社の壁が朝陽で赤く染まる。


わずかに残っている紅葉越しに御来光を拝む。


足許の霜にも朝陽が当たる。


光り輝く。


なんて美しいんだろう。


雲仙岳は、有明海に浮かぶ島のようだ。


展望所のはるか彼方に見えるのは、多良山系の山々。


白い小さな点は、犬山城。


熊本方面も今日は視界良好。


なんと阿蘇山まで見えた。
嬉しい。


低山ではあるが、これほど展望に優れた山は、そうあるものではない。


蛇行する六角川、
有明海の向こうに見える雲仙岳。
ずっと見ていたい風景。


雲仙岳と多良山系の山々。
地球という星にいることを実感する。


スケールの大きな風景を存分に楽しみ、
聖岳山頂を後にした。


今日という一日が動き始めた。

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