一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

黒髪山系 ……この山域にしか咲かないあの花に逢いたくて……

2014年05月21日 | 黒髪山系
5月下旬から6月上旬にかけて、
毎年、黒髪山系を訪れている。
それは何故かというと、
この山域にしか咲かない花が咲くからだ。
その花々に逢いに、
いそいそと出かけてしまうのだ。

黒髪山系にこの時期に咲く花は、
毎年同時に咲くのではなく、
微妙に花期がずれている。
6月初旬に行くと、
すでに花期を終えた花もあったりするので、
今日(5月21日)は少し早いとは思ったが、
行ってみることにした。

昨日は一日中雨が降ったが、
今日は、晴天。
絶好の山歩き日和。

黒髪山系の山々も新緑に覆われている。


山の中に入ると、木漏れ日が美しい。


岩に張り付いた苔が輝く。


ムサシアブミが多く見られる。


タブノキや、


カラスザンショウや、


クスノキなどを見ながら登って行く。


本当に気持ちが好い。


陽当たりの良い場所には、トベラがたくさん咲いていた。


イブキシモツケは、終盤を迎えていた。


ヤマツツジはまだ蕾が多かった。


本日、まず逢いに行ったのは、チョウセンニワフジ。
「咲いているかな~」
と思いながら探していると、
「あった~」


昨日の雨をまだ身に纏っていた。


いいね~


まだ蕾がたくさんあるので、
もうしばらくは楽しめるだろう。


蕾さえもが美しい。


野草に見えるが、分類的には樹木。
国内では他に長崎県と大分県のごく一部に見られるだけで、
超希少種なのである。


場所を移し、クロカミランに逢いに行く。
こちらもまだ蕾が多かった。


これは、少し咲き始めたクロカミラン。


こちらは、もう少し開いたクロカミラン。


ズームアップしてみるが、イマイチ。


きちんと開花している花を探していると、
「あった~」


いいね~


逢えて良かった~


さらに場所を移し、
あの花を探しに行く。
あの花は果たして咲いているのか?
崖の上を見ていると……
「あった~」(写真中央)


ズームアップ。(見えたかな?)


他にも咲いてないかと探すと、
「あった~」


さらに探すと、
今日いちばんの美人さんが見つかった。


この山域にしか咲かないこの花も、
まだ咲き始めのような感じだったので、
5月末か6月初旬に、また来ようと思った。

今日も「一日の王」になれました~

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