一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

二丈渓谷・沢登り ……ナメが連続する美しい渓で、水と遊び戯れる……

2012年08月19日 | 背振山系
暑い日が続いている。
猛烈に暑い日は、
山登りもイイけれど、
やはり水遊びがイチバン。
となれば、沢登り。
“からつ労山”と“佐賀労山”は、
毎年8月の山行は合同沢登りを行っている。
昨年まで所属していた“からつ労山”のTさんに一般参加の申し込みをすると、
「OK」の返事。
場所は二丈渓谷。
朝9時に「ゆらりんこ橋」に集合とのことで、
少し早めに、車で家を出た。
唐津から国道202号線を福岡方面へ。
JR大入駅を過ぎると、二丈渓谷の標識があるので、そこを右折。


8時過ぎに「ゆらりんこ橋」に到着。
当然のことながら、まだ誰も来ていない。


カメラを持って、周辺を散策。
橋の上からは、海が見えた。


道路脇にガガイモの花が咲いていた。
嬉しい。


しばらくすると、“からつ労山”の皆さんが到着。
「久しぶり~」


9時近くになると、“佐賀労山”の皆さんも到着。
今日の私の出で立ちは……こんな感じ。
ヘルメットと沢靴は自前。
ハーネスは“からつ労山”からお借りした。


今回の沢登りは、
“からつ労山”から7名。
“佐賀労山”から9名。
計16名の参加者であった。


沢班とは別に、二丈岳山頂を目指す山班の人もいて、
山班は先に出発。

沢班は、
9:15
出発。
しばらく歩き、
9:21
入渓。




ここ数日、雨が降ったり止んだりしているので、水量は十分すぎるほど。


ワクワクしながら登って行く。


一般登山者は入らない沢なので、木の実などは食べ放題。


巻き道はあるけれど、わざと水量の豊富な場所を選択し、登る。


テツさんもゴキゲン。


みんなが難所を通過するのを、
沢の岩に座って待つ。
お尻が気持ちイイ~


水に入っていると、やんちゃな子ども心が刺激されるね~


水と格闘中のイチさん。


この二丈渓谷は、美しいナメ床・ナメ滝が連続する。


上から見ると、こんな感じ。


沢を歩く者だけが目にすることができる絶景。


登って、再び下を見る。
素晴らしい!


いくつもの滝が集合したような信じられないような風景。
今回、私が最も気に入った場所。


ここを越えると、小さな広場がある。


11:00
ここで昼食。
私は、サンドイッチを食べながら、ホットコーヒーを飲む。
沢登りは躰が冷えるので、温かい飲みものがイイ。


11:37
昼食を終え、再び沢に入る。
ジャングルのような場所や、


首まで浸かるような滝壺を抜け、


グイグイと登って行く。


すると、水量豊富な長い滝が現れる。
本日のメインイベント……かな。


女性も果敢にチャレンジ。


見守る“佐賀労山”の辻会長。


“からつ労山”のテツさん、イチさんも大活躍。


これから先も、素晴らしい滝が次々と現れる。


「さて、この滝はどう攻めようか」


正面突破する者、


脇から攻めていく者、


上で支える者。


なんて楽しいんだろう。


その後も、次々とナメ滝が現れる。


美しすぎるナメ。


自然に笑みがこぼれる。


ラストが近い。
名残を惜しむように、ゆっくり登って行く。


振り返る。
もうすぐこの沢ともお別れだ。


13:40
大きな滝の前に出る。
ここが今回の沢登りの終点。


ちょうど、山班の皆さんも下山してきて、合流。
一緒に沢沿いの道を下って行った。


14:16
「ゆらりんこ橋」に到着。


事故やケガもなく、無事に沢登りを終えることができた。
二丈渓谷は、ナメ床とナメ滝が連続する美しい渓であった。
本当に素晴らしかった。


日本には無数の沢があり、渓がある。
そのひとつひとつの谷底に、
今日見たような絶景が隠されている筈だ。
それを想像するだけで、
私の心は幸福感に満たされる。
また沢を歩きたいと思う。
また歩こうと思う。

“からつ労山”と“佐賀労山”の皆さん、
ありがとうございました。

※からつ労山のマサルさんが、私のブログの写真を使って、デジブックを作って下さいました。
 コチラをご覧下さい。

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