一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……誰もいない天山を、ひとり楽しむ……

2012年12月02日 | 天山・彦岳
今年もアッという間に師走となった。(笑)
11月はブログの更新があまりできなかったので、
12月はなんとか元のペースに戻したいと思っている。
乞うご期待。(ほんまかいな?)

今日は、昼間に少し時間ができたので、天山に登ってきた。
秋の花や紅葉の時期も過ぎ、
〈天山に登る人はほとんどいないのではないか……〉
と考えたからだ。
静かな山を楽しめるに違いない。

数日前から、日曜日の天気は傘マークだった。
だが、曇ってはいるが、雨は降ってはいない。


上宮駐車場に着くと、
福岡ナンバーの車が1台駐まっているのみだった。
日曜日なのに……


軽くストレッチをして、いざ出発。


上宮の池の水がかなり減っていて、
鯉もいなかった。(はて……?)


ゆっくり、ゆっくり、登っていく。



ひとりの山、ひとりの道。


途中で振り返り、あめ山を見ていたら、
天山山頂の方から高齢の男性が下りてきた。
駐車場に駐まっていた車の持ち主に違いない。
「さすがに山頂には人がいませんでした」
と、その方。
「秋の花の時期は多かったですが、今は何も咲いてませんからね~」
と、私。
花のないこの時期に登る人は「さすがに」少ないのだ。
お互い、それを確認し合った格好。
「お気を付けて」


天山山頂に到着。


カカポくん、記念撮影。


多久方面を眺める。
(写真の)中央に見える池から、(今日も)出発前に天山の写真を撮った。


それが、こちら。
逆さ天山。


稜線歩き。


誰もいない道を歩く気持ち良さ。


背振山系の山の連なりを眺める。
こちらは背振山・金山方面。


左に目を転じ、こちらは井原山・雷山方面。


さらに左に目を転じ、女岳・浮岳方面。


反対側の鬼ノ鼻山・聖岳・両子山方面の眺めも素晴らしい。


今日の天山北壁は、こんな感じ。


足許を見ると、姿を変えた「秋の花」たちにも逢うことができる。


ツルリンドウは、


赤い実をつけていた。


モウセンゴケは、


こんなになっちゃってました。


タンナトリカブトは、


こんな感じ。


たくさん咲いていたのにね~


センブリも、


御同様。


私の好きなこの花も、


こんな風に姿を変えていた。


あんなに美しかったのに……


でも、これはこれで、素敵だ……と思う。


上宮駐車場に戻ってくると、
車は(私の車以外は)1台もなかった。


秋の花が咲き乱れていたあの頃は、
駐車場もこんな感じだったのに……ね。


誰もいない天山を、ひとり楽しませてもらった。
花の咲く頃だけが天山ではない。
花の咲かないこの時期の天山も、実に魅力的なのだ。
人のいないこの時期だからこそ、
天山は、登ってきた者に、
誰にも見せたことのない素顔を見せてくれる。
あなたも、ぜひ……

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