一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

七曲峠から登る天山 ……暴風雨の中、咲き始めたミツバツツジを楽しむ……

2022年04月16日 | 天山・彦岳


4月15日(金)

今日の天気予報は「晴れ」であった。
久しぶりに七曲峠の登山口から天山に登りたいと思った。
だが、七曲峠に着いてみると、雨を伴った強風が吹き荒れていた。
登山口の駐車場には一番乗りであったが、
その後に来た車は、台風並みの強風に恐れおののいたか、
すぐに元来た道を引き返して行った。
全天候型の私にはまったく問題はなかったので、
出発。


少しの間、急登が続くが、


すぐになだらかな道となり、


小さなアップダウンはあるものの、


木々が強風から私を守ってくれているので、
軽快に歩いて行く。


ミヤマシキミの花があちこちに咲いている。


この先で、ピンク色の花びらが落ちていたので、


見上げると、なんとミツバツツジが咲いていた。


もうそんな季節になっていたのだ。


ミツバツツジが咲いていることがわかると、


目が慣れてきて次々に見つかった。






嬉しくて仕方がない。


ずっと見ていたい感じ。


まだ蕾が多いので、花はこれから増えていくだろう。


ゆっくり歩いて行く。


ここから急登が始まる。


写真はそうとは見えないが、けっこうな急坂なのである。


尾根道へ出ると、強風にさらされた。


ガスっているので展望ものぞめない。


だが、
ナガバモミジイチゴや、


アケビの花が、私を楽しませてくれる。


完璧な形のツチグリを発見。


いいね~


この先からは、


バイカイカリソウが現れ始めた。




目移りするほどたくさん咲いている。


セントウソウも、近くで見ると、美しい。




稜線に出ると、


ホソバナコバイモが私を迎えてくれた。




嬉しい。


稜線は、雨混じりの強風が吹き荒れている。


当然のことながら、誰にも会わない。


ツクシショウジョウバカマが健気に咲いている。




もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。
展望もなく、寒いので、すぐに下山開始。


途中、いつもの場所に立ち寄るも、まったく見えず。


本日「天山壁」。


滑らないように気を付けながら下って行く。
晴れていれば、ここから彦岳が見える筈なのだが……


往路では気が付かなかったミツバツツジを発見。


今日一番のミツバツツジだと思った。




その後も、新緑の美しい道を、軽快に下って行った。
往路も復路も山頂でも誰にも会わず、
“私の天山”を独り占めすることができた。


今日も「一日の王」になれました~

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