一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳 ……ご近所の山は、過剰なほどの「春」真っ盛りの中にあった……

2013年03月31日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
今日(3月31日)の天気予報は、
1週間前から傘マークであった。
それが前日になって、
晴れマークに変わった。
当初は山に行く予定はなかったのだけれど、
急遽、山へ行く時間を予定に組み込むことにした。
多くの時間は作り出せないが、
近くの山だったら大丈夫。
私は常々、
「私には、天山と、鬼ノ鼻山と、八幡岳と、作礼山があればイイ」
と謳っているが、
今回は、八幡岳を選択。
八幡岳の春を楽しんでこようと思う。

八幡岳の中腹から見た天山。
この方向から見ると、
天山山頂があめ山に隠れ、なだらかな円錐形の山に見える。


八幡岳は、その山全体が、春を謳歌しているようであった。
ヒメオドリコソウは群れとなって咲き、


レンゲソウは畑を花で埋め尽くしていた。


近寄ってレンゲソウの一輪を見つめる。
こんなにも美しい花であったか……


オオイヌノフグリは小さな花を目一杯広げ、


ムラサキケマンも負けじと咲き誇っている。


フウロケマンも数を増していた。


ショウジョウバカマもたくさん咲いていた。


八幡岳そのものが、多くの命を生み出しているかのようであった。



今日は、マイナールートから入って行くことにしよう。


ギブシの花が至る処で見られた。


モクレン科の白い花も多く目に付いた。


ミツバツツジも咲き始めていた。


八幡岳にこんな道があることを知っている人は少ない。


雰囲気の好い道。


このマイナールートにもオオキツネノカミソリの葉はたくさん見られた。


他の山では珍重されることの多いヤマルリソウであるが、
ここ八幡岳には群れ咲いている。


たくさん咲いてはいるけれど、逢えるとやはり嬉しい。


得も言われぬ美しさ。


ホソバナコバイモもたくさん咲いていた。
保護色になっているので……
見えるかな~


すぐ近くの山で「春の妖精」に逢えるのは、格別な気分。


嬉しい~


美しい~


ユリワサビもたくさん咲いていた。


八幡岳峠・河内峠からのルートに合流する。
オオキツネノカミソリの葉が登山道までを埋め尽くしている。


どこが登山道やら。(笑)


今年は例年にもまして葉の数が多いような気がする。


それにしても美しい!
葉だけでもこれだけ美しいのだから、
夏の花の時期が本当に楽しみだ。


この森をオオキツネノカミソリの花が埋め尽くしているのを想像すると、
それだけで躰に喜びが満ちてくる。


八幡岳山頂に到着。
晴れてはいるが、遠望はきかなかった。


展望所の方へ移動。


日焼けして黒くなっていた案内板が、
新しいものに取り替えられていた。




蕨野の棚田が見えた。
帰りに寄ってみることにしよう。


棚田の展望所に来てみると、桜が咲いていた。
早く開花した割には、長く咲いているような気がする。


「ハートが見える蕨野の棚田」


ハートが見えますか~


ちょっとズームアップ。
見えたかな?


この赤い印のところに両足を置いて見ると、


こんな風に見える。
ハートを見ることができたら、
きっとイイことがある(かもしれない)よ。

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