一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

登吾留山 ……ヒトリシズカ、バイカイカリソウ、アマナが咲き乱れる低山……

2014年03月23日 | 登吾留山
「ヤスさん•ファン」のみなさん、
お待たせしました。
ヤスさん、復帰です。

そこで、お詫び。
以前、このブログで、
「ヤスさんは仕事が忙しくて、当分山へは行けない」
と書きましたが、
実は……ウソをついておりました。
今年1月中旬、ヤスさんは、
単独で入った山で足首を骨折し、
つい最近まで療養していたのでした。
みなさんにご心配をおかけしないよう、
ヤスさんと相談の上、
「仕事が忙しい」ということにして、
しばらく、このブログから姿を消していたのです。

2月の下旬にギプスがとれて、
数日前になって、ヤスさんから、
「短時間ですが、やっと山登りができそうです」
と連絡があり、さらに、
「できれば、アマナの咲く山へ行きたいです」
との要望があり、
今日、約2ヶ月半ぶりに、
ヤスさんと山へ行ってきたのでした。

登吾留山の登山口で待ち合わせ、
準備をし、軽くストレッチ。
ヤスさんは、ダブル・ストックで、
足を庇いながらゆっくり登り始める。


「いや~、自分の足でこうして歩けるって、本当に幸せですね。足を骨折してみて、初めて本気でそう思いました」


この山は桜の名所でもあり、
すでに満開に近い桜の木が幾本もあった。


いいね~


こちらも、ほぼ満開。


青空に映える。


なんて美しいんだろう。


「今日、花見ができるなんて……感激です」
とヤスさん。


辛夷(コブシ)の花も咲いている。


辛夷の白い花も、青空に映えて美しい。


桜と辛夷のコラボ。
いいね~


この山は、スミレでも有名な山。
この時期、スミレの花が全山を覆い尽くしている感じ。


他の山で見るスミレと、どこかが違う。


とにかく美しい。


白花のスミレもあった。


なんと、白花のホトケノザもあった。


その他、ヒメウズ、オドリコソウ、ムラサキケマンなど、
春の花が咲き乱れていた。

ヤスさんが逢いたがっていたアマナはというと……
咲いてました~


この山は2月中旬からアマナが咲きだすので、
まだ咲いているかちょっと心配していたのだが、
たくさん咲いていた。


いいね~


ヤスさん、足の痛みも忘れ、
激写につぐ激写。


すこし開き始めたアマナ。


かなり開いたアマナ。
ヤスさん、大感激であった。


次は、バイカイカリソウの群生地へ移動。
こちらもたくさん咲いています。


カワイイ~


美しい~


本当に、妖精が舞い降りてきたよう。


ねっ。


いつまでも見飽きることがない。


ここでも、ヤスさん、激写につぐ激写。


驚いたことに、ヒトリシズカを発見。


この山でヒトリシズカを見たのは初めてだった。


感動で、しばらくそこから動けなかった。
こんな低山にもヒトリシズカが咲くんだ~


こっちにも咲いている。


私があまりに喜んでいるので、
ヤスさんが笑っている。


いや~、大感動の一日であった。


ヤスさん、これからも、無理しない程度に、
ぼちぼち登って行きましょう。

※【登吾留山】とは?
「登吾留山」は、私の造語で、「とある山」と読み、
架空の山名である。
情報公開できない稀少な花などが咲く山を
「登吾留山」=「登る吾(われ)を留める山」とし、
「とある山」=「どこかにある山」と曖昧に表現している。
時折、メッセージなどで「登吾留山」の所在地を訊かれることがあるが、
そういうワケで、お答えすることができない。
御了承を願いつつ、(お教えできないことを)お詫び致します。

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