私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦の、
対戦15組目は、「傷心」対決。(これまでの対戦はコチラから)
紅組は、大友裕子「傷心」。
白組は、浜田省吾「傷心」。
今回は、私が過去に心揺さぶられた二つの曲の対決。
どちらの曲も、知らない人が多いのではないだろうか?
まずは、大友裕子の紹介から。
【大友裕子】
歌手。(現在は引退している)
1959年6月25日生まれ。宮城県名取郡岩沼町(現在の岩沼市)出身。
1978年、東北学院大学1年生の時にヤマハポピュラーソングコンテスト東北大会に出場。
東北地区代表となり、同年10月1日につま恋エキシビションホールで行われた、
第16回ヤマハポピュラーソングコンテストつま恋本選会に出場、「傷心」で優秀曲賞受賞。
同年11月12日に行われた第9回世界歌謡祭の本選に於いても、
「傷心」(英語タイトルでは「Love-Torn Heart」と紹介される)で最優秀歌唱賞に選ばれる。
同年12月1日、同曲でデビュー。
1979年4月22日に「合歓スプリング・フェスティバル'79」に、
同年7月28日に「ホット・ジャム'79インつま恋」に出演。
同年11月19日に日本青年館でファーストコンサートを行う。
1982年9月21日にシングル「ボヘミアン」が発売された直後に結婚し、
歌手活動からは引退。
その後も楽曲提供の活動を行っていたことがある。
「ボヘミアン」は後に葛城ユキなどがカバーした。
活動期間も4年ほどだったし、
引退してから42年も経っているので、若い人はもちろん、
中高年の方でさえ、大友裕子という女性歌手がいたことを忘れているのではないか?
ただ、「傷心」という曲を聴くと、少しは思い出すかもしれない。
だけど 貴方となら
死んでもいいと思った
という歌詞が凄いし、
大友裕子の歌声も凄い。
初めて聴く人は、度肝を抜かれるのではないだろうか?
浜田省吾は『私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦』では2回目の登場であるが、
大友裕子の「傷心」に対抗できうる楽曲は、浜田省吾の「傷心」しか思いつかなかった。
それほど浜田省吾の「傷心」も素晴らしい曲なのである。
1980年に発売された6枚目のアルバム『Home Bound』に収められている一曲で、
シングルカットはされていない。
なので、浜田省吾は知っていても、「傷心」という曲を知っているのは、
浜田省吾のファンに限られるのではないか……
私がなぜこの曲を知っているかというと、
対戦13組目の「のように」対決の際に記したように、(コチラを参照)
私が東京の編集プロダクションで働いていた頃、(昭和50年代)
会社で事務をしていた女の子が、浜田省吾が好きで、
彼女に薦められて(彼女からレコードを借りて)、浜田省吾の曲をよく聴いていたからだ。
その借りたレコード(アルバム)の一枚が『Home Bound』で、
その『Home Bound』の中でも、特にお薦めの曲として「傷心」を紹介されたのだった。
「私はこの曲を聴くたびに涙が出るの……」
と、彼女は言っていた。
私は、この曲を聴くたびに、その事務の女の子を思い出すし、
編集プロダクションで働いていた東京時代を思い出すのである。
※大友裕子「傷心」(1978年12月発売)
※浜田省吾「傷心」(1980年10月発売)