一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……山歩道でスズコウジュやオタカラコウやムカゴホトトギスに出逢う……

2023年09月13日 | 天山・彦岳


9月12日(火)

9月になってから、1日、5日、8日と天山に行っているが、
今日も天山に行くことにする。
この時期の天山の花々は日々変化するので、目が離せないのだ。

こうなると、
「どこから登ったか……」
などどうでもよく、(コラコラ)
いきなり天山山頂からスタートする。(笑)




まず確かめたかったのは、この花。
2年ぶりに4つの蕾を確認し、


〈もう開花しているのではないか……〉
と期待したのだが、まだであった。残念。


ムラサキセンブリの開花も期待していたのだが、こちらもまだであった。
「早く、早く!」


以上の2つの花の開花を期待して登ってきたので、
もう下山してもいいのだが、(コラコラ)
ちょっとだけ花散策を……
タンナトリカブトは先日とは違った株が開花していた。


これからどんどん開花していくことであろう。


マツムシソウや、


キュウシュウコゴメグサもまだまだ元気。


ホソバノヤマハハコは現在一株だけ花をつけている。


シギンカラマツ、


ツルリンドウ、


モウセンゴケの花も見ることができた。


嬉しい。


天山山頂がま~るく見える場所で、


こんな風景を見ながら珈琲タイム。


山頂(ススキが多くなってきた)に戻って、
私だけの散歩道(山歩道)へ。


アケボノソウは、先日よりも数を増していた。


もう秋本番という感じ。


嬉しい。


レイジンソウも花の数を増していた。


いいね~


こちらは違う場所のレイジンソウ。


あちこちで見かけるようになってきた。


ナガバノコウヤボウキは、もう箒になっているものが多かったが、


まだ花も見ることができた。


シコクママコナ、


キガンピ、


キバナアキギリも咲いている。


先程とは違う場所のアケボノソウ。
アケボノソウもあちこちで見かけるようになった。


タカクマヒキオコシや、




ムカゴホトトギスにも出逢えた。




もうムカゴができつつある。


ノダケも今が盛り。


楽しい。


シロオニタケを発見。


とても大きなキノコだ。


オタカラコウがもう咲いていた。


嬉しい。


ハグロソウや、


アキカラマツを見ながら歩いていたら、


あまり見かけない花に出逢った。


もしかして、スズコウジュ?


【スズコウジュ】
シソ科(APG分類:シソ科)の多年草。地下茎はところどころ球状に膨らむ。茎は高さ20~30センチメートル、まばらに分枝し、脈上に細毛がある。葉は対生し、卵形で長さ2~4センチメートル、まばらに毛がある。8~10月、長さ5~6ミリメートルの下向きの白色花をまばらにつける。山地の木陰に生え、関東地方以西の本州の太平洋側および四国から九州に分布する。名は、本種がコウジュ(香薷すなわちナギナタコウジュの中国名)の近縁種で、花が鈴を思わせるのでいう。スズコウジュ属は日本特産で、1属1種である。


近くでは福岡県脊振山系金山での自生が知られているが、
福岡県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類に登録されている。
佐賀県でも「佐賀県レッドリスト2020」(植物編)によると、
絶滅危惧Ⅰ類種に登録されているようだが、
佐賀県の山での目撃情報はほとんどないと言っていい。
大分県では準絶滅危惧 (NT)で、
長崎県ではそもそも自生していないようだ。


そんなスズコウジュが、天山で見つかるとは……


「ほんまかいな?」という心境。


驚くと同時に、天山の奥深さを知らされた。
今日も「一日の王」になれました~


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