一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

シリーズ「麓から登ろう!」⑳作礼山・897ピーク ……何と、アケボノソウが……

2012年06月17日 | シリーズ「麓から登ろう!」
夏山に向けての体力・脚力強化第3弾(って、ホンマに行けるンかいな?)。
今回は、「道の駅 厳木」から登る作礼山・897ピーク。
作礼山は、山頂近くまで車道があるので、麓から登る人はほとんどいない。
栗ノ木登山口や白木木場登山口から登る人も稀で、
ほとんどは、9合目登山口から往復する人ばかり。
ヤマケイのガイドブックにも、この最短ルートしか紹介していない。
そんな作礼山であるが、
麓から歩いてみると、実に歩き応えのある山であることが分かるし、
いろいろな発見があって、とても面白い。
過去には、相知駅から(←参照)など、いくつかのルートを登っているが、
今回は、「道の駅 厳木」から。
この厳木という地名、「きゅうらぎ」と読むが、難読地名として度々各種試験に出題されている。
地名の由来は、神聖なる木「浄(きよ)ら木」から転訛したものだそうだ。

厳木は、風の画家・中島潔氏の故郷としても有名。


道の駅の駐車場に長時間車を駐めておくのは申し訳ないので、
配偶者に今回も送ってもらった。
8:12
「道の駅 厳木」を出発。


今日は、栗ノ木登山口から入り、
白木木場ルートを使って登り、
作礼山の東峰と西峰に登頂した後、
897ピークにも登り、車道を下ってくる計画。
(希少種の花への軌跡は消去しております)


直進すると天山方面へ向かうことになるので、
ここを左折。


少し歩いて、右折。


車道歩きだが、道沿いには、アジサイがたくさん。


アジサイ・ロードと呼んでもおかしくないほど……


なかなか楽しい。


ゆっくりゆっくり登って行く。


ガスってはいるが、風景は素晴らしい。


9:26
分岐にさしかかる。
ここを左へ。
右は9合目駐車場へと続く道。


帰路は、右の道から下りてくる予定。


ホタルブクロがたくさん咲いている。


栗ノ木登山口にさしかかる。
草茫々。
あまり利用されていないようだ。
今回は直進し、マイナールートへ。


こちらも草茫々だが、緑豊かで、心が安らぐ。


10:13
白木木場ルートにぶつかる。


と言っても、ほぼ白木木場登山口。


ガスっているので、神秘的というか、神々しいような雰囲気。


10:34
栗ノ木ルートと合流。


10:41
展望岩に到着。
だが、ガスっていて、何も見えず。


美しい登山道が続く。


11:05
作礼山・東峰に到着。
カカポくん、大喜び。


今日は、カカポくんに、ハイドレーション・システムを装着してきた。
私は大量の汗をかき、大量の水を飲む。
夏は、1時間で500mlほどを消費する。
で、今回のハイドレーションには、3リットルのプラティパスを繋いでいる。


東峰で昼食。
ガスが晴れてきて、遠望を楽しみながらのランチとなった。

昼食後、西峰へ向かう。
美しい道だ。


12:06
作礼山・西峰に到着。
誰もいない静かな山頂だ。


ジュンサイ池に下りてみる。
ヤマツツジが美しく咲いていた。


9合目駐車場の方へ向かう。
緑の林の得も言われぬ美しさ。


12:37
9合目駐車場に到着。


ここから登り始める。
秋や冬と違って、緑のトンネルと化していた。


見たかったのは、やはりブナの木。


緑の中のブナもいいな~


12:52
897ピークに到着。
展望がないので、すぐに下山。


9合目駐車場から車道を下り始める。
途中から見た897ピーク。
雨上がりの緑は殊に美しい。


ガスがなくなったので、風景を楽しみながら下ってくる。


要注意人物、再び現る。(笑)
カーブ・ミラーを見ると、つい写したくなるんだよね~
私の後ろに写っているのは、厳木小学校平之分校。


14:26
往路に使った道にぶつかる。




15:18
佐用姫の像が見えてきた。
ここで配偶者に電話して、迎えにきてくれるように連絡する。


15:30
「道の駅 厳木」に到着。


「道の駅 厳木」から見た作礼山。


こうして約7時間の山旅が終わった。
最後に、今日出逢った花たちを……

ウメガサソウ。
今日一番の目的は、この花。
咲き始めだったが、出逢えて良かった~


作礼山のイチヤクソウは、毎年遅めに咲く。
だから蕾が多かったが、
思いがけないある場所で、見頃のイチヤクソウを見ることができた。


麓から歩いた私だけに与えられる御褒美……かな?


ウメガサソウもイチヤクソウも霞んでしまうほどの衝撃だったのは、
この花との出逢い。
なんと秋の花のアケボノソウ。


一株だけぽつんと咲いていた。
蕾もたくさんあるので、しばらくは楽しめそう。
また見に来ようっと!

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