一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

樫原湿原~八幡岳 ……トキソウ、イチヤクソウ、コキンバイザサに逢いたくて……

2016年06月01日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
もうそろそろ、
トキソウやイチヤクソウが咲いているのではないか……

そう考えた私は、
〈でも、まだ少し早いかな?〉
と躊躇いつつも、
まずは、樫原湿原へと、車を走らせたのだった。

「九州の尾瀬」と呼ばれている「樫原湿原」に到着。


この雰囲気が好きだ。


どこを切り取っても、


絵になるんだよな~


トキソウはというと……
ビックリするくらいたくさん咲いていた。


6月中旬がピークと言われているけれども、
今年は、6月初旬がピークかもしれない。


まずは横顔から。
いいね~


次は、斜めから。
これまた、いいね~


ひとつ、ひとつ、ゆっくり観賞しながら歩いて行く。


美しい~


角度を変えて、パチリ。
一段と、美しい~


この季節、
この花に出逢えるのが、無上の喜び。


なんて美しいんだろう!


「私を見て!」「私を見て!」
と、花々が囁きかけてくる。


私一人の湿原。
花々の声だけが喧しい。


だからか、無口な花に惹かれる。


まだ言葉さえ知らない、開き始めたばかりの花や、


目立たない場所に咲いている、純白の花に、魅了される。


ほとんどは群れ咲いているのに、
広い湿地に、ひとりぼっちで咲いていた花。
今日のブログの表紙は、「君に決めた!」。


では、次の目的地「八幡岳」へ向かおう。


移動の途中、
セイヨウノコギリソウ(珍しか~)や、


ハナイカダの実(デカッ!)や、


ユキノシタ(大群生!)や、


キイチゴの実(ウマッ!)などを見つけては、


出逢えた歓びをかみしめた。


八幡岳に着いたら、
まずは「蕨野の棚田」へ。
すべて、水田になっていた。


あの「棚田ハート」も……


ねっ。


また逢いにきたよ。


まずは、イチヤクソウの群生地へ。


あらら……
まだ蕾が多かった。


この場所では、開花していたのは1株のみだった。


移動して、明るい場所へ。
ここも蕾が多かったけれど、
開花している株もすくなからずあった。


下から覗く。


いいね~


こちらは、かなり開いている。


立ち姿もカッコイイ。


こちらも、下から覗く。


もっと、いいね~


開花しているイチヤクソウが次々見つかり、


激写につぐ激写。


〈少し早かったかな~〉
と思っていたので、
こんなにたくさん見ることができて、大満足。


今日出逢った、イチヤクソウ以外の花も、少しだけ紹介しておこう。
まずは、モミジウリノキ。


大好きな花なので、逢えて嬉しかった。


本当に、面白い形をした花だ。


八幡岳のヤマボウシは満開だった。


昨年はまったく咲いていなかったので、ビックリ。
天山もたくさん咲いていたし、
当り年のようだから、
今年は、雲仙(九千部岳)のヤマボウシも、期待してもイイかも……ね。


ヤマツツジは、まだ咲いていた。


ウツボグサは、もう咲いていた。


コナスビの花はたくさん咲いていた。


なかなか見つからなかったのは、
コキンバイザサの花。


やっと一輪だけ見つけた。
逢いたかった花だけに、「ラッキー!」。
今日も「一日の王」になれました~


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