一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鬼ノ鼻山 ……白花ママコナ、ムラサキニガナ、コキンバイザサなどを楽しむ……

2020年06月21日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


6月20日(土)
今日は、午後から仕事であったが、
午前中に鬼ノ鼻山に登ることにした。

鬼ノ鼻山は裏山であるのだが、
我家は鬼ノ鼻山の北側にあり、
山の西側には国指定重要文化財「多久聖廟」がある。
この「多久聖廟」の近くに、
1570年に龍造寺長信が建てた聖光寺という由緒あるお寺があり、
このお寺の池に、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「二千年ハス」が咲く。
「二千年ハス」は正式には「大賀ハス」と呼ばれており、
1951年に、植物学者の故・大賀一郎博士が、
千葉県検見川で弥生時代の遺跡から約2000年前のハスの種を発掘。
その種が発芽し、見事に花をつけたことから、
「大賀ハス」と呼ばれるようになり、全国に広まった。
「聖光寺」の野中寛應住職が、その「大賀ハス」の種を、2002年に島根県斐川町の荒神谷史跡公園から譲り受けて、発芽・栽培に成功。
一躍有名になった。
この聖光寺の「二千年ハス」がそろそろ咲く頃だと思い、
鬼ノ鼻山に登る前に立ち寄ることにした。

まだ咲き始めたばかりで、
3輪の花を見ることができた。


一輪目。




二輪目。




三輪目。


この花が最も美しかった。


隣の池には、


大賀ハスと王子ハスの交雑種「舞妃蓮」も咲き始めていた。


「舞妃蓮」は花期も長く、8月中旬まで楽しめるとのこと。




近くには清流があり、
岸辺にはアジサイが咲き、
夜にはホタルガ飛び交う。


「二千年ハス」を楽しんだ後は、鬼ノ鼻山へ。
“憩いの森”からとりつく。


ここにもアジサイが咲いている。


美林を抜け、


第一展望所へ。
夏草が生い茂っていた。
周囲の木々も育っているので、
展望は良くない。


鬼の展望台へ向かうが、
こちらも草茫々。


しばらく登って、振り返る。
八幡岳が見えた。


足もとにはウツボグサが咲いていた。


鬼の展望台に到着。


天山のたおやかな稜線が見えた。


一旦下って、


登り返す。


途中、ノイバラの花を多く見かける。




ママコナもたくさん咲いている。




「鬼ノ鼻山」山頂に到着。


“鬼のテラス”の方が展望が良いので、すぐに先へ進む。


オカトラノオが咲き始めていた。


いいね~


ベニシジミも見ることができた。


“鬼のテラス”に到着。


白石平野も田植えの季節となり、


水田の美しい風景が広がっていた。


こんな景色を見ながら、珈琲タイム。


では、今日出逢った花々を、もう少しだけ紹介しよう。


まずは、コキンバイザサ。


こちらにも、


あちらにも……
と、写真を撮りながら歩いていたら、


段々と花の数が増えてきて、




群生地と呼んでいいほどにたくさん咲いていたことにビックリ。


鬼ノ鼻山にはオオハンゲも咲くが、


こちらも大群生している。(笑)


ニガナを見ながら歩いていたら、


ムラサキニガナにも逢うことができた。
朝早いので閉じた花ばかりであったが、


探すと、
開きかけの花や、


美しく開いた花も見ることができた。


大好きな花。


なんと、アキノタムラソウがもう咲いていた。


ビックリ。


そして、白花のママコナ。
鬼ノ鼻山にはママコナが多く咲くが、
白花のママコナも結構見ることができる。


いいね~


今日も「一日の王」になれました~


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