一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

雲仙普賢岳・国見岳・妙見岳 ……様々な色に染まった紅葉の山肌に魅せられる……

2017年11月05日 | その他・佐賀県外の山


今年(2017年)は、
前半に良い(ていうか、私の見たい)映画が少なく、
〈今年は不作の年だな~〉
と思っていたら、
(お子様映画で賑わった)夏休みを過ぎた頃から、
傑作、秀作、佳作が次々に現れて、
映画を見に行く時間が足りなくなるほどの豊作となっている。
豊作ではあるが、ひとつの映画を映画館で上映する期間は短く、
油断していると、見逃してしまうことになる。
ということで、最近は、映画館通いばかりしており、
山へ行く機会が極端に減っている。

「山は逃げないが、映画は逃げる」

見たいと思っている映画を見逃すと、
その後、よほどのことがない限り、映画館でその作品を見ることはできない。
「DVDで観ればいいじゃないか」
という人もいるが、
〈映画館で見る映画こそが映画〉
と思っている私としては、
どうしても映画を優先させざるをえない。

今日の休みも、映画を見に行こうと思っていたのだが、
「雲仙の紅葉が素晴らしいらしい……」
という情報が飛び込んできた。
丁度、今が見頃らしい。
「山は逃げないが、紅葉は逃げる」
と思い、
今日は、雲仙へ行くことにした。
早朝5時に家を出て、一路雲仙へ。

6時40分頃に、池ノ原園地駐車場に到着。
もう7~8台の車が駐まっていた。
すぐに準備をし、軽くストレッチ。
6時50分に、池ノ原園地駐車場を出発した。


仁田峠駐車場に到着。
当然のことながら、1台の車もない。


妙見岳にとりついて、
しばらく登って振り返る。
晴天の一日になりそうだ。


登山道脇の紅葉を眺めながら登って行く。




朝の光で写真を撮る場合、いまひとつ紅葉の色に鮮やかさが出ない。


本当は、もっと鮮やかな色をしている。




素晴らしい紅葉を楽しみながら、ゆっくり登って行く。




展望所で、平成新山を眺める。


海も輝いている。


さあ、国見岳へ向かおう。


私にとっては、初霜。
朝は冷え込んでいた。


朝早いので、登山者はまだ少ない。
ひとり歩く道。


朝陽に紅葉が浮かび上がる。


いいね~


国見岳分岐から国見岳へ。
国見岳の山肌も紅葉している。


国見岳山頂に到着。


山頂からは、
くじゅう連山や、


阿蘇山などを見ることができた。


国見岳を下山し、雲仙普賢岳へ向かう。


途中の紅葉が素晴らしかった。




何度も足を止め、シャッターをきる。


得も言われぬ美しさ。


この分岐から、「鳩穴分かれ」へ。


この道の左側には、
国見岳から連なる紅葉の山々が見え、




その素晴らしい紅葉を楽しむことができる。




蒸気が噴き出している平成新山の前を通り、


青空に映える黄葉を眺めながら歩いていたら、


雲仙普賢岳山頂に到着。


雲仙普賢岳から見る平成新山はカッコイイ。


こんな風景を見ながら、早めのランチ。


いいね~


美しい~


ランチを終え、こんな景色を眺めながら下って行く。


薊谷の道は、大好きな道。


仁田峠に戻って来た。
今日は、これから、ロープウェイに乗る。
ロープウェイの上から見る紅葉は、また一味違うからだ。


ねっ、スゴイでしょ!


登山者は、ロープウェイをバカにするけど、
バカにできない美しさなのだ。


ロープウェイから眺めた紅葉の素晴らしさは、
2009年11月01日の登山(←クリック)で知った。
このときの登山は、良き思い出として、今も強く心に残っている。


丁度お昼時で、
強い光に紅葉が映える。


雲仙は、紅葉する植物が120種類以上あるといわれ、
様々な色の紅葉、黄葉、光葉、煌葉、虹葉を楽しむことができる。


赤一色ではないところがイイし、
いろんな色が混じることで、赤色が一層映える。


登山をしない人は、
雲仙のロープウェイで紅葉狩りを……


オススメは、
ロープウェイの(山に向かって)右側。


早めにロープウェイに乗って、右側の窓際に陣取り、
カメラを構えておく。


ロープウェイに乗っている時間は短いので、
準備万端で乗るべし。


特に右側の窓からは、このような美しい景色が眺められる。


登山道からは絶対に見ることができない風景なので、
登山者は、登山が終わった後に、ぜひぜひ。




まさに、空中散歩だ。


最後に、妙見岳の全てが眺められる丘に登った。


返り咲きしたミヤマキリシマと紅葉のコラボも見ることができた。


この丘からの風景は、本当に素晴らしかった。
今日も「一日の王」になれました~

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