2012年になって、もう17日が過ぎた。
50歳を過ぎてからは、
一日が、
まるで、
新幹線の車窓から見る風景のように、
素晴らしいスピードで後方へ飛び去っていく。(笑)
いやはや……
今年もアッと言う間に年末になるような気がする。(爆)
昨年(といってもまだ半月ちょっと前のことだが……)の大晦日、
あなたは何をしていただろうか?
12月29日前後に仕事納めをし、
大晦日はのんびり家で過ごしていたという人が多いのではないだろうか?
大掃除をしたり、おせち料理を作ったり、「紅白歌合戦」を観たり……
若者だったら、各地で行われているカウントダウン・ショーやカウントダウン・ライブに出掛けた人もいたかもしれない。
もし日本で『ニューイヤーズ・イブ』という映画が制作されたら、
カウントダウンショーなどに出掛けた若者たちを中心とした、
甘ったるいラブ・ストーリーになるような気がする。
事実、これまで、そういったTVドラマや映画をうんざりするほど見てきた。
昨年の12月23日に公開された映画『ニューイヤーズ・イブ』も、
そんな映画かもしれない……と思っていた。
雑誌やネットでの評価もイマイチで、
正直、私としてもあまり食指が動かなかった。
『ニューイヤーズ・イブ』というタイトルから、
「大晦日までに見るのがベストで、年明けに見てもシラけるかも……」
との評もあったし、
年末年始(大晦日も元旦も)仕事をしていた私としては、
縁のない作品かも……と思っていた。
年が明け、仕事も一段落した頃、
映画を見たいと思ったが、
見たいと思う映画がなかった。
あまり気が進まなかったが、
『ニューイヤーズ・イブ』を見ることにした。
理由は、ミシェル・ファイファーとロバート・デ・ニーロが出ていたから……
二人が出演しているということは、
単なる若者向けの映画ではないのではないか……
というほのかな望みがあったからだ。
で、内容はどうだったかというと……
これが、なかなかの作品であったのだ。
ストーリーは、8つの物語からなる群像劇。
①偶然再会した元恋人同士の
シェフのローラ(キャサリン・ハイグル)と、
ロックスターのジャンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)。
②大晦日の夜にボーイフレンドと外出しいたいという
娘のヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)と、
それを心配するシングルマザーのキム(サラ・ジェシカ・パーカー)。
③レコード会社の秘書イングリッド(ミシェル・ファイファー)は、
家と職場を行き来するだけの地味な生活を送る中年独身女性。
大晦日に会社を辞めた彼女は、
バイク・メッセンジャーのポール(ザック・エフロン)にある依頼をする……
④エレベーターに閉じこめられた
コミック・イラストレーターのランディ(アシュトン・カッチャー)と、
コンサート・バックボーカリストのエリーズ(リア・ミシェル)。
⑤タイムズスクウェア協会の副会長クレア(ヒラリー・スワンク)は、
年越しイベントの 責任者として準備に大忙し。
だが、開幕直前、思わぬトラブルが……
⑥末期癌のスタン・ハリス(ロバート・デ・ニーロ)は、
病院のベッドで一人新年を迎えようとしていた。
看護師のエイミー(ハル・ベリー)は、
見舞客が一人も訪れないスタンを心配するが……
⑦1年前の大晦日に運命の女性と出逢ったサム(ジョシュ・デュアメル)は、
彼女と再会するため急いでニューヨークを目指すが、
様々なトラブルに巻き込まれる。
⑧出産間近の妊婦テス(ジェシカ・ビール)と、
夫のグリフィン(セス・マイヤーズ)は、
新年最初に生まれた赤ん坊に賞金が出ると知り、
陣痛を起こすために奔走するが……
この8つの物語が、所々で絡み合い、
タイムススクエアでのカウントダウンイベントで、
感動的なクライマックスシーンを迎える。
8つの物語を見ればわかるように、
カウントダウンイベントに遊びにきた若者たちのラブストーリーではない。
それとは真逆で、
大晦日に働いている人たち、
大晦日に生や死を見つめている人たちなど、
一年の最後の日でもなお必死に生きている人々の物語なのである。
だからこそ、それぞれに奇跡が訪れた瞬間に、こみ上げてくるものがあるのだ。
豪華スターがズラリと並び、
楽しく見ることができたけれど、
個人的には、やはり、ミシェル・ファイファーに逢えて嬉しかった。
1958年4月29日生まれなので現在53歳であるが、
今なお美しく、可愛い。
もう一人、
リア・ミシェル。
ロックスターのジャンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)のバックボーカリストの役であったが、この人の歌唱力にノックアウトされた。
ミュージカルの舞台をやってきた人のようだが、
その歌声がハンパじゃなかった。
彼女の歌声を聴くためにもう一度映画を見たい……と思うくらい魅せられた。
考えてみるに、
大晦日や正月でも働いている人は多い。
病院、介護施設、ホテル、旅館、コンビニ、レストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、新聞社、放送局、鉄道会社、航空会社、タクシー、バス、高速PA・SA、遊園地、コンサート会場、映画館、郵便、警察、消防、自衛隊……など、業種・職種を挙げたらキリがないほど。
遊んでいる人がいれば、その数と同じくらい働いている人がいる。
そんな当たり前のことに気づかせてくれる作品であった。
大晦日に働いていた人にこそ、見てもらいたい映画、
大晦日に働いていた人こそが、より感動できる映画……
そう、あなたのための作品です。
50歳を過ぎてからは、
一日が、
まるで、
新幹線の車窓から見る風景のように、
素晴らしいスピードで後方へ飛び去っていく。(笑)
いやはや……
今年もアッと言う間に年末になるような気がする。(爆)
昨年(といってもまだ半月ちょっと前のことだが……)の大晦日、
あなたは何をしていただろうか?
12月29日前後に仕事納めをし、
大晦日はのんびり家で過ごしていたという人が多いのではないだろうか?
大掃除をしたり、おせち料理を作ったり、「紅白歌合戦」を観たり……
若者だったら、各地で行われているカウントダウン・ショーやカウントダウン・ライブに出掛けた人もいたかもしれない。
もし日本で『ニューイヤーズ・イブ』という映画が制作されたら、
カウントダウンショーなどに出掛けた若者たちを中心とした、
甘ったるいラブ・ストーリーになるような気がする。
事実、これまで、そういったTVドラマや映画をうんざりするほど見てきた。
昨年の12月23日に公開された映画『ニューイヤーズ・イブ』も、
そんな映画かもしれない……と思っていた。
雑誌やネットでの評価もイマイチで、
正直、私としてもあまり食指が動かなかった。
『ニューイヤーズ・イブ』というタイトルから、
「大晦日までに見るのがベストで、年明けに見てもシラけるかも……」
との評もあったし、
年末年始(大晦日も元旦も)仕事をしていた私としては、
縁のない作品かも……と思っていた。
年が明け、仕事も一段落した頃、
映画を見たいと思ったが、
見たいと思う映画がなかった。
あまり気が進まなかったが、
『ニューイヤーズ・イブ』を見ることにした。
理由は、ミシェル・ファイファーとロバート・デ・ニーロが出ていたから……
二人が出演しているということは、
単なる若者向けの映画ではないのではないか……
というほのかな望みがあったからだ。
で、内容はどうだったかというと……
これが、なかなかの作品であったのだ。
ストーリーは、8つの物語からなる群像劇。
①偶然再会した元恋人同士の
シェフのローラ(キャサリン・ハイグル)と、
ロックスターのジャンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)。
②大晦日の夜にボーイフレンドと外出しいたいという
娘のヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)と、
それを心配するシングルマザーのキム(サラ・ジェシカ・パーカー)。
③レコード会社の秘書イングリッド(ミシェル・ファイファー)は、
家と職場を行き来するだけの地味な生活を送る中年独身女性。
大晦日に会社を辞めた彼女は、
バイク・メッセンジャーのポール(ザック・エフロン)にある依頼をする……
④エレベーターに閉じこめられた
コミック・イラストレーターのランディ(アシュトン・カッチャー)と、
コンサート・バックボーカリストのエリーズ(リア・ミシェル)。
⑤タイムズスクウェア協会の副会長クレア(ヒラリー・スワンク)は、
年越しイベントの 責任者として準備に大忙し。
だが、開幕直前、思わぬトラブルが……
⑥末期癌のスタン・ハリス(ロバート・デ・ニーロ)は、
病院のベッドで一人新年を迎えようとしていた。
看護師のエイミー(ハル・ベリー)は、
見舞客が一人も訪れないスタンを心配するが……
⑦1年前の大晦日に運命の女性と出逢ったサム(ジョシュ・デュアメル)は、
彼女と再会するため急いでニューヨークを目指すが、
様々なトラブルに巻き込まれる。
⑧出産間近の妊婦テス(ジェシカ・ビール)と、
夫のグリフィン(セス・マイヤーズ)は、
新年最初に生まれた赤ん坊に賞金が出ると知り、
陣痛を起こすために奔走するが……
この8つの物語が、所々で絡み合い、
タイムススクエアでのカウントダウンイベントで、
感動的なクライマックスシーンを迎える。
8つの物語を見ればわかるように、
カウントダウンイベントに遊びにきた若者たちのラブストーリーではない。
それとは真逆で、
大晦日に働いている人たち、
大晦日に生や死を見つめている人たちなど、
一年の最後の日でもなお必死に生きている人々の物語なのである。
だからこそ、それぞれに奇跡が訪れた瞬間に、こみ上げてくるものがあるのだ。
豪華スターがズラリと並び、
楽しく見ることができたけれど、
個人的には、やはり、ミシェル・ファイファーに逢えて嬉しかった。
1958年4月29日生まれなので現在53歳であるが、
今なお美しく、可愛い。
もう一人、
リア・ミシェル。
ロックスターのジャンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)のバックボーカリストの役であったが、この人の歌唱力にノックアウトされた。
ミュージカルの舞台をやってきた人のようだが、
その歌声がハンパじゃなかった。
彼女の歌声を聴くためにもう一度映画を見たい……と思うくらい魅せられた。
考えてみるに、
大晦日や正月でも働いている人は多い。
病院、介護施設、ホテル、旅館、コンビニ、レストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、新聞社、放送局、鉄道会社、航空会社、タクシー、バス、高速PA・SA、遊園地、コンサート会場、映画館、郵便、警察、消防、自衛隊……など、業種・職種を挙げたらキリがないほど。
遊んでいる人がいれば、その数と同じくらい働いている人がいる。
そんな当たり前のことに気づかせてくれる作品であった。
大晦日に働いていた人にこそ、見てもらいたい映画、
大晦日に働いていた人こそが、より感動できる映画……
そう、あなたのための作品です。