今日(11月26日)は、
佐賀県生物多様性保全事業(2017年度)、
「黒髪山の自然を守る連絡協議会」主催の、
「黒髪連山の自然観察登山会 5」に参加し、
野鳥観察と植物観察をして楽しんできた。
講師は、
野鳥が、馬場清氏。(日本野鳥の会佐賀県支部所属)
植物が、松尾優氏。(黒髪植物の会代表)
野鳥に関しては、私は、まったくの門外漢なので、
今回は、植物に関してだけレポしたいと思う。
(とは言っても、希少種などは出てこないし、樹木中心なので、あしからず……)
今日は、有田ダム周辺を歩き、観察した。
まず目に飛び込んできたのは、タカノツメ。
黒髪山系では、「やや稀」の樹木。
高さ4~8mの落葉低木。
和名は、短枝に付く冬芽の先が尖って湾曲していることを鷹の爪に見立てたことから。
晩秋に美しく黄葉する。
次は、ツクバネガシ。
黒髪山系では、「やや稀」の樹木。
高さ10m程度の常緑樹木。
和名は、葉が枝先に集まって付くため、羽根突き(羽子板)の羽根に似ていることから。
こちらは、タラヨウ。
黒髪山系では、「やや普通」の樹木。
高さ10~15mの常緑高木。
郵便局の木として有名。
葉に木片で字を書くことができ、
このことが「葉書」の語源となった。
風景を楽しみながら、ゆっくり歩いて行く。
こちらは、お馴染みのウラジロ。
白くなっている裏側には、蝋(ロウ)の成分があり、
火がつくと、燃えやすいとのこと。
まるで庭園のように美しい。
フユノハナワラビが顔を出していた。
花の少ない時期には貴重な存在。
フユノハナワラビの葉。
知ってた?
こちらは、ボロボロノキ。
黒髪山系では、「普通」の樹木。
林縁に生える高さ3~8mの落葉小高木。
和名は、枝がもろく折れやすいことから。
南九州に多く、北九州には少ないそうだ。
6月頃に、この木の下を見ると、ベニツチカメムシがたくさんいるとのこと。
曇っていて、肌寒い。
オカメザサがたくさん生い茂っていた。
黒髪山系では、「やや普通」の樹木。
林下に生える高さ1m程度の常緑低木。
和名は、この竹にオカメの面を付けて売っていたことからという。
サザンカの花が咲いていた。
黒髪山系では、「普通」の樹木。
もとは、自生地の北限が佐賀県とされた。
花は初冬に咲く。
花弁は白色で、5~7枚離開する。
和名は、「山茶花」と書き、チャノキに似ることから。
ミズナラの木があったが、植林されたものであろうとのこと。
佐賀県では、天山などに自生のミズナラの木がある。
これは、地衣類のトゲシバリ。
火星にもし植物があるとしたら、
このような地衣類の植物であろうとのこと。
ネズミモチの木に宿り木しているヒノキバヤドリギを発見。
黒髪山系では、「やや稀」の樹木。
高さ15cm程度の半寄生の常緑小低木。
和名は、全体の姿がヒノキの葉に似ることから。
よく見ると、サボテンのようで、
一節が一年かかってできることから、
節の数を数えれば樹齢が判るとのこと。
その他、たくさんの植物(主に樹木)を教わったが、
樹木には興味がない人も多いと思うので、
最後に、途中で出逢った紅葉を紹介して、このレポを終えようと思う。
これは、ニシキギの紅葉。
こちらは、ドウダンツツジ。
今日も、たくさんの色づいた木々と出逢うことができた。
もっとも美しかったのは、この場所。
とにかく、色鮮やか。
目が痛くなるほど。
黒髪山系も、今が紅葉の真っ盛り。
今日も「一日の王」になれました~