一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

本気(マジ)な中岳・天狗ヶ城  ……くじゅうで冬山を楽しむ……

2013年12月01日 | その他・佐賀県外の山
今年は、30年来の友人・ヤスさんと、
春の山、夏の山、秋の山と楽しんできた。
ヤスさんから、
「ぜひ冬山もお願いします」
との依頼を受けていた。

12月1日(日)に私とヤスさんの休みが合ったので、
一緒に登ろうと計画していたところ、
11月末に寒波が来た。
それほど大きな寒波ではなかったので、
果たして12月1日まで雪が残っているか心配だったが、
とりあえず、くじゅうへ行ってみようということになった。

牧ノ戸登山口から入り、
久住分れを経て、
天狗ヶ城と中岳に登る計画。


九州本土最高峰の中岳には、
ヤスさんはまだ登ったことがないとのことで、
すごく楽しみにされていた。

で、12月1日(日)の今日、
天気予報は「一日中、曇り」だったにもかかわらず、
早朝に目覚めると、雨が降っている。
それも、かなり激しく。
「おいおい」と思いながら、
ヤスさんとの待ち合わせの場所へと車を走らせる。

ヤスさんと合流し、
牧ノ戸峠に着いたら、こちらはガスに覆われていた。
「展望は得られないかも……」
と思いつつも、午前7時、牧ノ戸登山口を出発した。


しばらく登ると、霧氷が見られるようになった。
あまり期待していなかっただけに、嬉しかった。


沓掛山にとりつくと、
素晴らしい霧氷に出合った。


「お~」
と歓声を上げながら登って行く。


沓掛山を過ぎても、霧氷は続いていた。


ガスってはいるが、遠くまで霧氷が続いているのは分かった。


いいね~


この道を通るときに、必ず写真を撮る一本の灌木。


こちらもすごいことになっている。(笑)


野ウサギの足跡を発見。


ガスが切れて、美しい風景が瞬時現れた。


霧氷のトンネルが始まる。




私もヤスさんも「素晴らしい~」を連発。






トンネルを抜けると、素晴らしい風景が待っていた。


道端の草にまで霧氷ができている。


いいね~


久住山が姿を現した。


この道は、久住山の姿の変化を楽しみながら歩けるのが好い。




星生山から続く岩尾根も、素晴らしい山岳美。


8:41
久住分れ避難小屋を通過。


右手に久住山を見ながら、中岳方面へ向かう。


こちらでも、霧氷がお出迎えしてくれた。


ワクワクしながら登って行く。


次第に寒くなってくる。
エビの尻尾も、長くなってくる。


ジャーン。
全面結氷した御池が姿を現す。


結氷した御池を初めて見るヤスさんは、激写につぐ激写。


いつまでも御池を見ていた。


「行きますよ~」
と声をかけ、天狗ヶ城へ向かう。
天狗ヶ城へ登る道からも、御池が眺められる。


刻々と姿を変える御池を楽しめる。


天狗ヶ城の山頂が近づくと、
一段と寒くなり、風が吹きすさぶ。
厳しい冬山の様相を呈してくる。


山の「本気度」が違ってくる。


夢中で激写するヤスさん。
「いや~、想像以上です」


9:19
天狗ヶ城山頂に到着。
20cm以上はあるエビの尻尾ができていた。


カカポくんも寒そうだ。


寒いので、すぐに中岳へ向かう。
この辺りの霧氷はとにかく素晴らしかった。
「サンゴ礁のようですね」とヤスさん。


岩の間を埋め尽くす白い花のようでもあった。


鞍部に降りてくると、風が強かった。


白銀の世界。


感動の連続だ。


中岳へとりつく。


すべらないように気をつけて、ゆっくり登って行く。


こちらもでも、ヤスさん、激写につぐ激写。


中岳もマジだ。


ヤスさん、心ゆくまで冬山を楽しんでいる。


いいね~


山頂が見えてきた。


9:39
中岳山頂に到着。
今、この時、
九州本土で、カカポくんより高い所にいる人はいない。(な~んちゃって)


ヤスさんの記念撮影も終え、
いったん鞍部へ降り、
御池へ下って行く。


太陽が姿を現し、素晴らしい風景を演出する。


池ノ小屋へ向かう。


10:00
ここで、早めのランチ。


10:20
ランチを終え、御池に降りる。


結氷した池の上に立つ。


「ヤスさん、写真を撮るから、もっと向うへ行って」
と声をかける。
ヤスさん、恐々、池の中央へ。


そして、ポーズ。


美しい2人組の山ガールとすれ違い、挨拶をかわす。
彼女たちも、面白いポーズで写真撮ってましたっけ。(笑)


池の周囲は、美しい霧氷。


御池に別れを告げ、歩き出すと、
ガスが出てきて、御池をベールで包み込んでしまった。


この後、ゆっくり歩いて、正午頃に牧ノ戸登山口へ戻ってきた。
約5時間の山歩きだった。
優しく美しい霧氷、
そして、本気(マジ)な中岳・天狗ヶ城。
くじゅうの冬山を存分に楽しむことができた。
今日も「一日の王」になれました~

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