一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

英彦山 ……巨大なる鬼杉と、霧氷が織りなす絶景に酔う……

2016年01月13日 | その他・佐賀県外の山
ヤスさんは、年末年始、仕事が忙しく、
ほとんど休みが取れなかったとか。
私と同じく、大晦日も元旦も仕事をしていたそうだ。
2016年になって、
今日が初めてのヤスさんとの山行。
行先は、
かねてよりヤスさんからリクエストがあった「英彦山」。
ヤスさんは英彦山にはまだ登ったことがないとのことで、
「機会があったらお願いします」と頼まれていたのだ。

英彦山の霧氷は、
くじゅうや雲仙と違って、
背の高い喬木にできるので、
他の山とは一味違った霧氷が楽しめる。
早朝に某所で待ち合わせをし、
一路、英彦山へ向かったのだった。

午前7時前に、別所駐車場に到着。
準備をし、軽くストレッチ。
明るくなるのを待って、
7:17
別所駐車場を出発。


参道の石段を登り始める。


初めての英彦山ということもあって、
ヤスさん、張り切っている。


7:35
奉幣殿に到着。
しばし、見学。


7:40
奉幣殿を出発。
この分岐を「玉屋神社・鬼杉」の方へ。


しばらく歩いた所から奉幣殿が見えた。


植林帯の中をゆっくり歩いて行く。
でも、雪はまったく見られず、霧氷が心配になる。


8:03
学問神社分岐を通過。


苔むした美しい石垣の横を通る。


上部のない、大きな樹木の株があった。


と、横を見ると、
その上部があり、道を塞いでいた。


8:35
玉屋神社に到着。


この神社の前が開けていて、眺めが良かった。
樹林帯をずっと歩いてきたので、開放的な気分になった。


8:39
玉屋神社を出発。
鬼杉を目指して再び歩き始める。


「鬼杉って、大きいんですか?」とヤスさん。
「大きいよ~」と私。


ここから、下って行く。


長いロープ場なので、慎重に、慎重に。


横に伸びる霜柱があった。


9:32
鬼杉に到着。


幹周12.4m
樹高38m
樹齢1200年(推定)
かつては60m以上の樹高があったそうだが、
現在は先端部分が折れてしまい38mだとか。
「スゴイですね~」とヤスさん。


下から、上へと目を移動させる。






「デカイ~」


9:48
鬼杉を出発。
鬼杉周辺の道標は新しく建て替えられている最中であった。


やや荒れたガレ場を登って行く。


この辺りから、うっすら雪が見られるようになってきた。


10:07
材木石を通過。
安山岩の柱状節理で、
材木を積み重ねたように見えることから材木石と呼ばれている。


倒木のオブジェ。
いいね~


雪山の様相を呈してくる。


この辺りから、霧氷が見られるようになった。
嬉しい。


難所のクサリ場。


ヤスさん、ここでも慎重に登っていく。


クサリ場を登りきると、素晴らしい霧氷が待っていた。


いいね~


モノトーンの世界。




ふと足元を見ると、野ウサギの足跡が……


南岳から中岳にかけて、美しい霧氷が続く。




ここからは、霧氷のトンネル。


素晴らし過ぎて、言葉が出ない。


「来て良かったです」とヤスさん。


11:05
英彦山神宮を通過。


中岳広場のブナの霧氷が目に飛び込んできた。
「おお~」と思わず声が出る。


「いや~、素晴らしい~」とヤスさん。


中岳広場の霧氷を存分に楽しんだ。






11:11
英彦山(中岳)山頂に到着。


カカポくんが小さく見える。(笑)


中岳広場の小屋で昼食。
こんな霧氷を見ながらのランチは最高であった。




12:00
英彦山(中岳)山頂を出発。
正面参道を下る。

13:26
別所駐車場に戻って来る。
昼食時間や休憩時間を含めて、約6時間の山歩きであった。


心配した霧氷であったが、
美しい霧氷を見ることができて大感激。
ヤスさんにも満足してもらえたようだ。
今日も「一日の王」になれました~

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