一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳 ……シロバナアキギリ(白花秋桐)やタヌキマメ(狸豆)に逢いたくて……

2015年09月27日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
晴れの日曜日。
秋の花が咲き揃った天山は、
多くの登山者で賑わうに違いない。

静かな山歩きが好きな私は、
今日は天山を避けて、
人がいないであろう八幡岳に登ることにした。

作礼山や、


天山を見ながら登って行く。


蕨野の棚田は、
稲穂が黄金色に色づいてきている。


ハートもね。


晴れの天気ではあるが、やや雲が多い。


花期(7月下旬~8月初旬)を終えたオオキツネノカミソリの群生地は、
このようになっていた。


9月も下旬だし、
さすがにオオキツネノカミソリの花はないだろうと思っていたら、


萎れかけの花が一輪だけ見つかった。
どのような姿であれ、
まさかこの時期に花を見ることができるとは思わなかった。
嬉しい。


見上げると、
ケヤキの木の葉が美しく輝いていた。


まずは展望所へ。


遠望はきかなかったが、蕨野の棚田はよく見えた。


八幡岳山頂(763.6m)に到着。
山頂には誰もいなかった。
予想した通り、静かな山歩きを楽しむことができた。


最後に、
今日、出逢った花を、少しだけ紹介しよう。
八幡岳には、秋の花が、過剰に咲いていた。
まずはミゾソバ。
ず~~~っと奥まで咲いている。


小さい花であるが、


マクロ撮影すると、とても美しい。


ツリフネソウも、
ず~~~っと奥まで咲いている。


4年前に南阿蘇を訪れたとき、
キツリフネの大群生を見た。


佐賀県では、脊振山地などで見かければ大喜びするキツリフネだが、
南阿蘇では雑草のように咲いていた。


地元の人に訊いたら、
赤いツリフネソウの方が珍しいとか。


南阿蘇の人がこの風景を見れば、ビックリするかも……ね。


八幡岳では、至る所でレモンエゴマを見かける。


花も案外カワイイ。


今の八幡岳で、
もっとも目立っている主役の花は、キバナアキギリ。


多いね~


ゲンノショウコや、


ヒヨドリバナ、ミズヒキなどとのコラボ。


黄色い花なのでキバナアキギリ(黄花秋桐)と言うが、


八幡岳には、なぜかシロバナアキギリ(白花秋桐)も咲く。


天山のシロツリフネに対し、


八幡岳のシロバナアキギリ。
面白いね~


ヒヨドリバナ、


サワヒヨドリ、


オミナエシ、


オトコエシ、


ヒキオコシなどもたくさん咲いていた。


嬉しかったのは、ツルニンジン。


八幡岳でも見ることができた。
美しい~


ものすごく大きな蜘蛛の巣があったので、パチリ。


草原に行くと、
ツルボや、


スミレが咲いていた。(ちょっとビックリ)


タヌキマメを探すと……
(花がなかなか見つからなかった)


やっと見つけることができた。


カワイイ~


リンドウの開花には、もう少し時間がかかりそう。


森の中には、ジンジソウがたくさん咲いていた。


いつも感じることだけど、


面白い形をした花だよね。


アケボノソウも数箇所で見ることができた。


大好きな花なので、ずっと見ていても見飽きない。


真横からマクロ撮影すると、意外な発見が……
黄色い蜜腺があんなに球形をしていたとは……
雄蕊の先端があんなに美しい色をしていたとは……


八幡岳のセンブリは、
他の山で見るセンブリよりは繊細。


美しい~


この花は、花期を終えようとしていた。
ギリギリ間に合った感じ……


今日も「一日の王」になれました~

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