一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

シリーズ「麓から登ろう!」⑮天山 ……岸川ルートで氷瀑を楽しむ……

2012年02月19日 | シリーズ「麓から登ろう!」
今日は、本来、長崎の山友と、ある山域に行く筈であった。
それが、雪であえなく中止に……
残念!
戦闘モード(笑)だっただけに、拍子抜けした。
ぽっかり空いた日曜日。
さて、何をして過ごそうか?
って言うか、どこに登ろうか……(爆)
雪が降るらしいけど、
気分は、「ガッツリ登りたい!」。
となれば、シリーズ「麓から登ろう!」。(コラコラ)
雪で遠くに出掛けられないとなれば、
近くて登り甲斐のある山……そう、天山!
麓から登るルートで、この時期に楽しみがあるのは「岸川ルート」。
沢沿いを登るので、もしかしたら氷瀑に出逢えるかも……
今日は、
今出川ふるさと公園駐車場から歩き出して、
岸川ルートを登り、
登頂後は、上宮に下り、
小城市晴気にあるバス停「天山宮前」にゴールしようと思う。


今朝は、船山(女山)が白く冠雪していた。


それにひきかえ、天山(天山は雲に隠れ、あめ山だけが見えている)は、
それほど白くなっていないような……
でも登ってみると案外積雪していることが多いので、
気を引き締めて登ろう。


7:55
今出川ふるさと公園駐車場を出発。




岸川集落を抜けて行く。
うっすら雪が残っている。


8:09
岸川まんじゅうの森上商店前を通過。


8:22
ここから左に入って行く。


美しい棚田を左に見ながら登って行く。


岩清水が出ている場所には、つららが……


足跡のない雪道は、大好き。


9:28
6合目登山口に到着。
しばし休憩の後、出発。


林道に別れを告げ、本格的な登山道へ。
右手に沢を見ながら登って行く。
積雪しているので、滑らないように気をつけなければならない。


この辺りはまだ標高が低いし、急流なので、あまり氷結していない。


流れの両側だけが凍っているようだ。


ここには、プチ氷瀑ができていた。


この細長い滝も、けっこう氷結していた。


岸川ルートには、途中に、10mほどの滝がある。
ここが凍っているのを昔見たことがあり、
今日は、それを楽しみにしていた。
さて……
「おお、凍っている~!」


カメラを縦にして撮る。
これは、立派な氷瀑だ。
「プチ」とか「ミニ」とか付けなくても大丈夫。


この滝は、
昨年夏、沢登りをしていた平六さんを、
同じアングルで撮っている。
普通、これくらい流れ落ちていると、なかなか凍らないのだが、
今日は運が良かったようだ。


滝壺も氷結している。


よく見ると、氷の下を水が流れている。


滝の最上部まで登ってみる。
ここも氷結している。


上から下(滝壺)を見ると、こんな感じ。(マネしないようにね)


氷結している最上部まで入れると、優に10mを超す高さがある。
標高が低いし、水量があるので、なかなか氷瀑とならない……
めったに見ることができないという意味で、
天山の「幻の氷瀑」と言えるかもしれない。


このつららは、1m~2mの長さがあった。
(遠くからズーム撮影)


10:52
第一林道に出る。
氷瀑の連続で、写真撮影に夢中になっていたので、随分遅くなった。
第一林道もノートレース。


ここにはネットの中に氷瀑らしきものが見られるが、
林道をつくるために切り崩した崖から水が染み出しているだけで、滝ではない。
それに落石防止のネット越しだから、なんとも……(笑)
そんなことより、ここには、秋になると、
思いがけない素敵な花が咲く。
秋になったら、ぜひここに来てみて!


美しい林を見ながら高度を上げていく。


11:16
第二林道に出る。
ここもノートレース。
気持ちイイ~


案内板にいくつものつららが……


11:34
あめ山分岐を通過。


11:50
天山山頂に到着。


ガスっていて周囲は見えず。
もちろん、誰もない。


カカポくん、記念撮影。


風があって寒いので、上宮にある四阿で昼食にする。
11:55
天山山頂を出発。

下山途中、ガスが切れ、あめ山が見えた。


12:20
上宮に到着。


四阿につららができており、
つらら越しに氷結した池を眺めながら贅沢ランチ。


12:42
上宮を出発。
積雪した車道を下って行く。


砂防堰にもつららが……
このつららも1m以上あった。


13:29
晴田小川内分校跡を通過。


里には雪はまったくなかった。


下界が近くなってきた。




ここを右折。


菜の花がたくさん咲いていた。
春が近い。


振り返ると、天山があんなに遠くなっていた。


国道203号線に出合うので、ここを右折。


曲がってすぐの所に、バス停がある。


14:53
バス停「天山宮前」に到着。


約7時間の山旅であった。
思いがけなくも天山の「幻の氷瀑」と再会することができ、
本当にラッキーだった。
今日も「一日の王」になれました~

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