一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦 ……対戦6組目「高原」対決……

2024年12月02日 | 私自身のための「一日の王」紅白歌合戦


私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦の、
対戦6組目は、「高原」対決。(これまでの対戦はコチラから)

紅組は、芹洋子「坊がつる讃歌」。


白組は、舟木一夫「高原のお嬢さん」。



堀辰雄の小説や、立原道造の詩を読んでいた十代の頃から、
私には「高原」への憧れがあった。
山歩きをするようになったのも、「高原」への憧れが強く作用していたように思われる。
くじゅうへ行くようになって、




「坊がつる讃歌」という歌の存在を知った。


元歌・原曲は、広島高師山岳部の部歌「雲に消えゆく山男」。
1952年(昭和27年)に、坊ガツルにある山小屋で、
九州大学の学生3人が「坊ガツル」を題材に替え歌した。
この替え歌はその後、九州の山岳愛好者の間で広まった。
1977年に、歌手の芹洋子が野外コンサートで阿蘇山麓を訪れた際、
宿舎で若者たちにこの替え歌を教えてもらったという。


「坊がつる讃歌」は、芹洋子のシングル曲として1978年6月21日発売され、
NHK『みんなのうた』で同年6月~7月に放送された。
芹洋子は、1978年12月31日に放送された第29回NHK紅白歌合戦において、
この曲で初出場を果たしている。
「坊がつる讃歌」の歌碑が、2015年8月11日、
歌の舞台、大分県・九重町の長者原ヘルスセンター横の広場に建立された。



舟木一夫「高原のお嬢さん」は、
1965年10月にリリースされた舟木一夫の31枚目のシングル曲。
夏から秋にかけての高原での恋物語がテーマになっており、
歌詞では落葉を意味する「Leaf(リーフ)」がリフレインとして効果的に使われている。
この曲がヒットしていた頃、私は小学5、6年生であったが、
なぜだかこの曲が大好きで、私の「高原」好きは、この曲が遠因かもしれない。


「高原のお嬢さん」は、日活で映画化もされ、(1965年12月4日公開)
蓼科高原を舞台に、舟木一夫自身が主役を務め、ヒロインを和泉雅子が演じた。


堺正章の他、ザ・スパイダースの他のメンバーも登場する青春歌謡映画となっている。
私はこの映画も見ており、
『高原のお嬢さん』で真っ先に思い浮かべるのは、和泉雅子なのである。


舟木一夫は、この曲で、第16回NHK紅白歌合戦(1965年)に三度目の出場を果たし、
12月31日の本番では白組の先頭打者として歌唱している。



※芹洋子「坊がつる讃歌」(1978年6月発売)


※舟木一夫「高原のお嬢さん」(1965年10月発売)

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