屋久杉の森で、ひとり眠る。
不思議な体験だった。
本来なら恐い筈なのに、そんな感覚はまったくなかった。
自然に抱かれているような心地よさであった。
雨は夜通し降り続いた。
深夜には、時折、激しく降った。
屋久島初日、
雨の森を歩くことができた。
屋久杉と苔の森で、身も心も緑に染まっていくようであった。
屋久島2日目は、
第一展望台、第二展望台、平石岩屋、宮之浦岳、永田岳と、
展望を楽しむルート。
雨では魅力半減である。
初日は「雨が降ってくれますように」と祈り、
2日目は「晴れますように」と願うのは、
あまりに勝手過ぎはしないか……
これでは山の神様もお怒りになるのではないか……
そう危惧しながら朝を迎えた。
杞憂であった。
木々の間から、太陽が顔を出していた。
縄文杉に、朝陽があたっていた。
幻想的だった昨日とはまったく違う、
力強ささえ感じる今朝の縄文杉だった。
今日は昨日とは打って変わって展望が楽しめるルート。
晴天なら存分に楽しめる筈。
ワクワクしてきた。
6:49
高塚小屋を通過。
高塚小屋と新高塚小屋の間で、
山ガールの集団と出会った。
美しい女性ばかりなので、「?」と思っていたら、
後ろから撮影機材を担いだスタッフらしい男性陣が続いたので、納得。
早朝にすれ違ったということは、昨夜は新高塚小屋に泊まったのであろう。
これ以降、宮之浦岳まで、誰にも会うことはなかった。
8:03
新高塚小屋に到着。
ここでかるく朝食。
8:25
新高塚小屋を出発。
8:44
「第一展望台」に到着。
素晴らしい天気。
宮之浦岳はまだ遠いけれど、気力が湧いてくる。
9:07
「第二展望台」に到着。
宮之浦岳が少しだけ近づいた。
左に目を転ずると、折り重なる山々。
九州脊梁山地のような感じ。
ここが島であることを忘れる。
第二展望台を後にし、しばらく歩いたところでヤクシカに遇う。
逃げる様子もなく、チラチラとこちらを見ていた。
第二展望台を過ぎると、眺めの良い場所が次々と現れる。
永田岳も見えてきた。
大岩が登山道を塞いでいたので、動かした。(笑)
アセビの花がたくさん咲いていた。
壮大な日本庭園を見ている感じ。
ゆっくりゆっくり歩く。
2日目の今日は、時間にゆとりがある。
時折立ち止まり、風景に見入る。
10:07
「平石岩屋」に到着。
ここは、私が楽しみにしていた場所。
前回来たときは、時間的に余裕がなく、少しの間しか立ち寄れなかった。
宮之浦岳の姿を堪能する。
こちらは永田岳。
本当に素敵な場所。
心がほどけていく。
誰にも会わない。
私ひとりの世界。
人の気配を感じなかったのか、ヤクシカが道の真ん中で水飲みをしていた。
私に気づくと、笹藪の中に慌てて入って行った。(笑)
宮之浦岳に続く一本の道。
山頂が少しずつ近づいてくる。
10:59
「焼野三叉路」に到着。
ここで行動食を食べ、しばし休憩。
本来ならここにザックをデポして空身で宮之浦岳山頂を往復すればいいのだが、
カスケードくんも山頂に行きたいだろうから連れて行くことにする。
11:12
「焼野三叉路」を出発。
11:35
宮之浦岳山頂(1936m)に到着。
三角点(1935m)とシャルモくんを一緒に撮影。
三角点の横に大石があり、標高的にはこの上が最高点(1936m)のようだ。
これで、海抜0mからの九州最高峰登頂「SEA TO SUMMIT」が完了した。
山頂からの眺めも抜群。
これから向かう永田岳も正面に見える。
山頂には数人の登頂者がいたが、誰もが興奮した面持ちで登頂を喜び合っていた。
そんな皆さんを横目に、私は長居することなく山頂を離れることにする。
なぜなら、永田岳山頂の方がもっと素敵だから……
11:49
宮之浦岳山頂を出発。
12:05
「焼野三叉路」を通過。
永田岳へ続く一本の道。
美しい!
水場で水を補給したりしながら、ゆっくり近づいて行く。
もうすぐ山頂。
13:11
永田岳山頂(1886m)に到着。
こちらには誰もいなかった。
カスケードくん、喜んでます。
永田岳は、宮之浦岳に次ぐ九州第二峰。
九州第二峰への「SEA TO SUMMIT」も達成。
永田岳山頂から見た宮之浦岳。
目を右に転ずる。
素晴らしい風景にウットリする。
さらに右へ目を転ずる。
花崗岩の島であることを実感する。
さらに右へ。
くじゅうや大崩山など、九州の山を全部集めてきた感じ。
海に浮かぶ島に、これだけの山があることに、驚きを禁じ得ない。
屋久島では、麓から見える山を「前岳」、
麓から見えない山を「奥岳」と呼んでいるが、
奥岳で唯一、麓から見えるのが永田岳。
ということは、永田岳からも麓が見えるということ。
永田の集落と、海が見える。
もう動きたくない。(笑)
すべて独り占め。
躰が溶けていくようであった。
14:40
永田岳山頂を出発。
今夜は、ここから少し下った場所にある鹿之沢小屋に泊まるつもり。
鹿之沢小屋に下る途中の風景も素晴らしかった。
ことに、高さ180mの巨大なローソク岩はすごい迫力だった。
鹿之沢小屋が見えてきた。
15:28
鹿之沢小屋に到着。
奇跡のような一日が終わった。
明日はいよいよ最終日、「花山歩道」を歩く。
不思議な体験だった。
本来なら恐い筈なのに、そんな感覚はまったくなかった。
自然に抱かれているような心地よさであった。
雨は夜通し降り続いた。
深夜には、時折、激しく降った。
屋久島初日、
雨の森を歩くことができた。
屋久杉と苔の森で、身も心も緑に染まっていくようであった。
屋久島2日目は、
第一展望台、第二展望台、平石岩屋、宮之浦岳、永田岳と、
展望を楽しむルート。
雨では魅力半減である。
初日は「雨が降ってくれますように」と祈り、
2日目は「晴れますように」と願うのは、
あまりに勝手過ぎはしないか……
これでは山の神様もお怒りになるのではないか……
そう危惧しながら朝を迎えた。
杞憂であった。
木々の間から、太陽が顔を出していた。
縄文杉に、朝陽があたっていた。
幻想的だった昨日とはまったく違う、
力強ささえ感じる今朝の縄文杉だった。
今日は昨日とは打って変わって展望が楽しめるルート。
晴天なら存分に楽しめる筈。
ワクワクしてきた。
6:49
高塚小屋を通過。
高塚小屋と新高塚小屋の間で、
山ガールの集団と出会った。
美しい女性ばかりなので、「?」と思っていたら、
後ろから撮影機材を担いだスタッフらしい男性陣が続いたので、納得。
早朝にすれ違ったということは、昨夜は新高塚小屋に泊まったのであろう。
これ以降、宮之浦岳まで、誰にも会うことはなかった。
8:03
新高塚小屋に到着。
ここでかるく朝食。
8:25
新高塚小屋を出発。
8:44
「第一展望台」に到着。
素晴らしい天気。
宮之浦岳はまだ遠いけれど、気力が湧いてくる。
9:07
「第二展望台」に到着。
宮之浦岳が少しだけ近づいた。
左に目を転ずると、折り重なる山々。
九州脊梁山地のような感じ。
ここが島であることを忘れる。
第二展望台を後にし、しばらく歩いたところでヤクシカに遇う。
逃げる様子もなく、チラチラとこちらを見ていた。
第二展望台を過ぎると、眺めの良い場所が次々と現れる。
永田岳も見えてきた。
大岩が登山道を塞いでいたので、動かした。(笑)
アセビの花がたくさん咲いていた。
壮大な日本庭園を見ている感じ。
ゆっくりゆっくり歩く。
2日目の今日は、時間にゆとりがある。
時折立ち止まり、風景に見入る。
10:07
「平石岩屋」に到着。
ここは、私が楽しみにしていた場所。
前回来たときは、時間的に余裕がなく、少しの間しか立ち寄れなかった。
宮之浦岳の姿を堪能する。
こちらは永田岳。
本当に素敵な場所。
心がほどけていく。
誰にも会わない。
私ひとりの世界。
人の気配を感じなかったのか、ヤクシカが道の真ん中で水飲みをしていた。
私に気づくと、笹藪の中に慌てて入って行った。(笑)
宮之浦岳に続く一本の道。
山頂が少しずつ近づいてくる。
10:59
「焼野三叉路」に到着。
ここで行動食を食べ、しばし休憩。
本来ならここにザックをデポして空身で宮之浦岳山頂を往復すればいいのだが、
カスケードくんも山頂に行きたいだろうから連れて行くことにする。
11:12
「焼野三叉路」を出発。
11:35
宮之浦岳山頂(1936m)に到着。
三角点(1935m)とシャルモくんを一緒に撮影。
三角点の横に大石があり、標高的にはこの上が最高点(1936m)のようだ。
これで、海抜0mからの九州最高峰登頂「SEA TO SUMMIT」が完了した。
山頂からの眺めも抜群。
これから向かう永田岳も正面に見える。
山頂には数人の登頂者がいたが、誰もが興奮した面持ちで登頂を喜び合っていた。
そんな皆さんを横目に、私は長居することなく山頂を離れることにする。
なぜなら、永田岳山頂の方がもっと素敵だから……
11:49
宮之浦岳山頂を出発。
12:05
「焼野三叉路」を通過。
永田岳へ続く一本の道。
美しい!
水場で水を補給したりしながら、ゆっくり近づいて行く。
もうすぐ山頂。
13:11
永田岳山頂(1886m)に到着。
こちらには誰もいなかった。
カスケードくん、喜んでます。
永田岳は、宮之浦岳に次ぐ九州第二峰。
九州第二峰への「SEA TO SUMMIT」も達成。
永田岳山頂から見た宮之浦岳。
目を右に転ずる。
素晴らしい風景にウットリする。
さらに右へ目を転ずる。
花崗岩の島であることを実感する。
さらに右へ。
くじゅうや大崩山など、九州の山を全部集めてきた感じ。
海に浮かぶ島に、これだけの山があることに、驚きを禁じ得ない。
屋久島では、麓から見える山を「前岳」、
麓から見えない山を「奥岳」と呼んでいるが、
奥岳で唯一、麓から見えるのが永田岳。
ということは、永田岳からも麓が見えるということ。
永田の集落と、海が見える。
もう動きたくない。(笑)
すべて独り占め。
躰が溶けていくようであった。
14:40
永田岳山頂を出発。
今夜は、ここから少し下った場所にある鹿之沢小屋に泊まるつもり。
鹿之沢小屋に下る途中の風景も素晴らしかった。
ことに、高さ180mの巨大なローソク岩はすごい迫力だった。
鹿之沢小屋が見えてきた。
15:28
鹿之沢小屋に到着。
奇跡のような一日が終わった。
明日はいよいよ最終日、「花山歩道」を歩く。