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涸沢小屋を出発。(フラッシュ撮影)
しばらく登ると、周囲が明るくなってきた。
ヤチトリカブトや、
イワツメクサを見ながらゆっくり登って行く。
御来光。
噴煙を上げているのは浅間山か……
急斜面を三点支持で登っていく。
長い梯子もあった。
雄大な景色に魅入らされる。
タヌキ(トトロ)の視線の先に富士山がうっすら見えた。
大自然に包まれている幸福を感じる。
下りてくる登山者がいたので落石の心配がない場所で待機する。
東稜・ゴジラの背が見えた。
山頂が近くなってきた。
南側を見るとジャンダルムが見えた。
カッコイイ!
かなり上がってきた。
もう一息。
北穂分岐にさしかかる。
疲れているので普通の人は右へ(北峰)行くのだが、
せっかく来たので、まずは左の南峰へ。
北穂高岳(南峰・3106m)に到着。
ここからの眺めが素晴らしかった。(右は北峰。山頂に登山者が見える)
これから歩く「大キレット」越しに「槍ヶ岳」をパチリ。
カッコイイ!
振り返ると、奥穂やジャンダルムが見えた。
西側には笠ヶ岳。
北穂高岳(北峰)に移動し、
北穂高小屋でしばし休憩をとり、
大キレットへ入って行く。
早くも雲が湧き始めていた。
急降下。
落石に気を付けてどんどん下っていく。
滝谷展望台に到着。
一日中、陽が差さないと言われる岩の魔宮「滝谷」。
いやはや「スゴイ!」の一言。
ここを下ってきて、
「飛騨泣き」へ。
泣くほどではなかったかな?
急坂を落石に気を付けながら降下して、
「A沢のコル」へ。
振り返る。
凄い所を下ってきたものだ。
こんな風景を見ながら休憩。
大キレット中盤にある有名な難所「長谷川ピーク」を通過。
痩せた岩稜が連続するが、それほど恐怖は感じなかった。
しばらく下って、
「最低鞍部」に到着。
ここから上りに転じる。
あそこが南岳かと見上げると、
その背後にうっすらと本物の南岳が見えた。
〈まだあそこまで登らなければならないのか……〉
と愕然とする。
急に雨が降り出し、雷が鳴りだした。
1時間ほど身を低くして動かずにいる。
雷の音が止んだので、動き出す。
左側の長い梯子を上っていく。
ここをクリアし、大キレットを踏破した。
振り返ると、歩いてきた道のりが見えた。
しばし感慨にふける。
南岳小屋に到着。
ここが本日の宿泊地。
夕食をしっかり食べ、明日に備えた。