一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

北アルプス2023「槍・穂高の山岳美を撮る」③北穂高岳に登頂後、大キレットへ

2023年08月20日 | 北アルプス(北穂高岳・大キレット・槍ヶ岳)


4:00
涸沢小屋を出発。(フラッシュ撮影)


しばらく登ると、周囲が明るくなってきた。


ヤチトリカブトや、


イワツメクサを見ながらゆっくり登って行く。


御来光。


噴煙を上げているのは浅間山か……


急斜面を三点支持で登っていく。


長い梯子もあった。


雄大な景色に魅入らされる。






タヌキ(トトロ)の視線の先に富士山がうっすら見えた。


大自然に包まれている幸福を感じる。


下りてくる登山者がいたので落石の心配がない場所で待機する。


東稜・ゴジラの背が見えた。


山頂が近くなってきた。


南側を見るとジャンダルムが見えた。
カッコイイ!


かなり上がってきた。


もう一息。


北穂分岐にさしかかる。
疲れているので普通の人は右へ(北峰)行くのだが、
せっかく来たので、まずは左の南峰へ。


北穂高岳(南峰・3106m)に到着。


ここからの眺めが素晴らしかった。(右は北峰。山頂に登山者が見える)


これから歩く「大キレット」越しに「槍ヶ岳」をパチリ。


カッコイイ!


振り返ると、奥穂やジャンダルムが見えた。


西側には笠ヶ岳。


北穂高岳(北峰)に移動し、


北穂高小屋でしばし休憩をとり、


大キレットへ入って行く。
早くも雲が湧き始めていた。


急降下。


落石に気を付けてどんどん下っていく。


滝谷展望台に到着。


一日中、陽が差さないと言われる岩の魔宮「滝谷」。


いやはや「スゴイ!」の一言。


ここを下ってきて、


「飛騨泣き」へ。
泣くほどではなかったかな?


急坂を落石に気を付けながら降下して、


「A沢のコル」へ。


振り返る。
凄い所を下ってきたものだ。


こんな風景を見ながら休憩。


大キレット中盤にある有名な難所「長谷川ピーク」を通過。


痩せた岩稜が連続するが、それほど恐怖は感じなかった。


しばらく下って、


「最低鞍部」に到着。


ここから上りに転じる。


あそこが南岳かと見上げると、
その背後にうっすらと本物の南岳が見えた。
〈まだあそこまで登らなければならないのか……〉
と愕然とする。


急に雨が降り出し、雷が鳴りだした。
1時間ほど身を低くして動かずにいる。


雷の音が止んだので、動き出す。
左側の長い梯子を上っていく。


ここをクリアし、大キレットを踏破した。


振り返ると、歩いてきた道のりが見えた。


しばし感慨にふける。


南岳小屋に到着。


ここが本日の宿泊地。


夕食をしっかり食べ、明日に備えた。


この記事についてブログを書く
« 北アルプス2023「槍・穂高の... | トップ | 北アルプス2023「槍・穂高の... »