私にはゴールデンウィークはない。
(そういえば、盆も正月もない)
浮かれ騒ぐ人々を尻目に、
いつも普通に働いている。
そして、決められた私の公休日に休むのみである。
今日は、その公休日。
雨が降ったり止んだりの天気だが、
登吾留山へ行ってきた。
ちょうどこの時期、
その山はキンランが咲き乱れるのだ。
山の入口には、オドリコソウが群生していた。
珍しい花ではないが、私の大好きな花。
オドリコソウの群生地に、カノコソウも咲いていた。
蕾も美しいけれど、
開花した花も美しい。
ヤマブキの花も咲いている。
この花を見ると、北アルプスで見たシナノキンバイを思い出す。
雨が降ったり止んだり。
雨に濡れた花は、一際美しい。
ヤマツツジが咲いていたので近寄ると、
蜘蛛の巣と水玉によるデコレーションがなされていた。
ホウチャクソウの群生地があった。
緑がしたたり落ちてくる。
キンランの森へたどり着いた。
たくさん咲いている。
キンランがこれほどたくさん咲いている森を、私は他に知らない。
雨が降ったり止んだりしているので、
ほとんどのキンランが花を閉じたままだ。
閉じた花も美しい。
ずんずんと分け入っていく。
大きなキンランに出逢った。
しばらく歩くと、もっと大きなキンランに出逢った。
こんなにたくさんの花をつけたキンランもイイけれど、
一輪だけのキンランも素敵だ。
同じところにヒメハギも咲いているが、
やはり目立たない。
もっと奥へ入っていく。
ここまでに、もう100株以上のキンランを見ている。
この森には、どのくらいの数のキンランが咲いているのだろう。
ツインタワーのようなキンランに出逢った。
背が高く、スタイルが良かった。
こちらは、落葉のなかに、ぽつんと咲いていた。
枯葉の中にみずみずしい命がある。
もっともっと奥へと進んでいく。
こんなにたくさん見ているのに、
まったく見飽きるということがない。
花の迷宮に彷徨いこんだよう……
雨が止み、
わずかに日が差し込んでくると、
花が少しずつ開き始めた。
私ひとりしかいない森は、静寂に包まれており、
とても静かだった。
花のひらく音が聞こえるようであった。
(そういえば、盆も正月もない)
浮かれ騒ぐ人々を尻目に、
いつも普通に働いている。
そして、決められた私の公休日に休むのみである。
今日は、その公休日。
雨が降ったり止んだりの天気だが、
登吾留山へ行ってきた。
ちょうどこの時期、
その山はキンランが咲き乱れるのだ。
山の入口には、オドリコソウが群生していた。
珍しい花ではないが、私の大好きな花。
オドリコソウの群生地に、カノコソウも咲いていた。
蕾も美しいけれど、
開花した花も美しい。
ヤマブキの花も咲いている。
この花を見ると、北アルプスで見たシナノキンバイを思い出す。
雨が降ったり止んだり。
雨に濡れた花は、一際美しい。
ヤマツツジが咲いていたので近寄ると、
蜘蛛の巣と水玉によるデコレーションがなされていた。
ホウチャクソウの群生地があった。
緑がしたたり落ちてくる。
キンランの森へたどり着いた。
たくさん咲いている。
キンランがこれほどたくさん咲いている森を、私は他に知らない。
雨が降ったり止んだりしているので、
ほとんどのキンランが花を閉じたままだ。
閉じた花も美しい。
ずんずんと分け入っていく。
大きなキンランに出逢った。
しばらく歩くと、もっと大きなキンランに出逢った。
こんなにたくさんの花をつけたキンランもイイけれど、
一輪だけのキンランも素敵だ。
同じところにヒメハギも咲いているが、
やはり目立たない。
もっと奥へ入っていく。
ここまでに、もう100株以上のキンランを見ている。
この森には、どのくらいの数のキンランが咲いているのだろう。
ツインタワーのようなキンランに出逢った。
背が高く、スタイルが良かった。
こちらは、落葉のなかに、ぽつんと咲いていた。
枯葉の中にみずみずしい命がある。
もっともっと奥へと進んでいく。
こんなにたくさん見ているのに、
まったく見飽きるということがない。
花の迷宮に彷徨いこんだよう……
雨が止み、
わずかに日が差し込んでくると、
花が少しずつ開き始めた。
私ひとりしかいない森は、静寂に包まれており、
とても静かだった。
花のひらく音が聞こえるようであった。