原題:『リボルバー・リリー』
監督:行定勲
脚本:行定勲/小林達夫
撮影:今村圭祐
出演:綾瀬はるか/長谷川博己/羽村仁成/シシド・カフカ/古川琴音/佐藤二朗/吹越満/橋爪功/石橋蓮司/阿部サダヲ/野村萬斎/豊川悦司
2023年/日本
突飛なキャラクターしか演じさせてもらえない主演女優について
舞台は大正末期、関東大震災が起こった翌年の1924年。前半のシーンから既に違和感のある場面があり、それは主人公の小曽根百合が細見慎太を助けに行くシーンなのだが、確かに列車内で敵方が叫んだ細見慎太の名前を百合が聞き、それでその少年が慎太であることを確認して救出したにも関わらず、どうも百合の慎太に対する態度がよそよそしくて、わざわざ助けに来たのにその冷たい態度の意味が分からないのである。
本作の見所は銃撃戦であると言う意見は最もではあるのだが、海軍と敵対している陸軍相手に、自身の過去を反省して決して相手を殺さずに急所を外して撃つという百合の話が本当なのかどうか、確認するには撃つ相手が多すぎてよく分からず、だんだんと荒唐無稽に見えてくる。あれほど身体能力が高いにも関わらず綾瀬はるかが映画作品に恵まれていないことが不思議でならない。
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