1999年に発行された本(太田出版)である。宮塚さん(韓国留学を経験)は北朝鮮関係の著述で有名な人である。
『焼肉』という名称は南北間の政治的対立の妥協の産物であるらしい。プルコギ(火で焼く肉)を日本語に訳し、これが定着した。戦後のホルモン焼誕生に関する話は一読の価値あり。ここで参考文献として引用されるのが【放浪伝 昭和史の中の在日】(金文善 著)。
その【放浪伝】では在日一世の過酷な生活が克明に描かれている。日雇い労働者が集落でトンチャン(糞の通る腸⇒大腸)を焼き、火が通らないうちに(モタモタしていると仲間に取られてしまう)塩をつけて口に放り込むくだりは興味深い。敗戦後、日本人は飢えをしのぐためにモツを食べるようになる。
![にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ](http://diary.blogmura.com/hitorigoto/img/hitorigoto80_15.gif)