THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

デカールの製作・その2

2009-04-21 19:37:09 | YZ250F

相変わらずYZのデカールをせっせと作り続けている。
なかなかコレが骨の折れる・・・というか、正直かなり面倒臭いのだ。
何が面倒臭いって、型採り。ヤル気になってしまえばそれほどどうって事ない作業と言えるものの、シュラウドとタンク、エアボックス、サイドカバー左右、フロントゼッケン、フロントフェンダー、フォークガード、スイングアームを型採りしてデータ化するのは、マジでやりたくない作業だ。
データ化してしまえばあとはPCの前に座ったままできるので、まあ我慢できるレベル。要するに椅子から立ち上がりたくないのよ(笑)。
 

Img_3281

フロントフェンダーは、デカール貼り付け面積の多さに拘ってみた。ナンノコッチャと言われそうだが、フロントフェンダーって結構傷が付くんだよなあ。シュラウドやサイドカバーはデカールでプロテクトしていても、フロントフェンダーはあまりデカールを貼らないので、ハンドルを切った状態で転倒するとフェンダー上面がガリガリになっちまう。
KTMのパワーパーツのフロントデカールはカバーする面積が広くて、見た目も非常に個性的。カッコイイと思いますぜ。アレで傷付かなくなるかどうかは知らんけど。
普通の市販のフロントフェンダーデカールは、先っちょだけに貼るタイプがほとんど。傷付き防止や傷隠しにはならない。
 
そんな事言いながらも何とか型採り終了。あとはデザインなのだが・・・。
前回の記事にも書いたが、バイクのデカールのデザインは結構難しい。俺が通常仕事でやっている感覚でデザインすると、どうみてもバイクに見えなくなってしまうのだよ(笑)。そんなワケで、メーカー品やデカール屋さんのデザインを参考(別名パクリ)にしてやってみた。280馬邪みたいに目立ち過ぎるのもどうかと思うから、割と普通っぽく・・・。この番号なら誰にも文句を言われる事はないだろうからっつー事で、ゼッケンはとりあえずJNCCの固定ゼッケン。

Photo_2

デザインは全てPC上・・・というか、AdobeIllustratorでやっているのだが、デカールのデザインに不慣れな事もあって、どうしても操作が楽な内容のデザインになってしまう。仕事では文字やマーク、写真が主なので、模様をPCの画面で下書き無しで描くという事がないのだ。マジメにやろうと思ったら、最初に手描きでデザインを起こした方が良さそうですな。
ウーム、発想が貧困なもので、結局ヤマハっぽくなってしまった・・・。センスも古いっスね(笑)。
知ってる人も多いと思うけど、「YAMAHA」のロゴは「M」の真ん中がアンダーラインに接地しているのがヤマハ発動機で、接地してないのが本家。理由は「バイクは地に付いてないとマズイから」との事。音叉マークは外周のリングに音叉が重なっているのが発動機で、重なってないのが本家。コッチの理由は知らんよ(笑)。飲み屋でオネエチャンにモテる小ネタだ。
 
俺が元々就職先に看板屋と選んだのは、実はバイクの存在が大きい。ステッカーを始めとして工作好きな人には向いてると思うんだけどなあ。我社は社長(俺)の人徳が無いので、従業員が居つかないトコロが悲しい(苦笑)。時間外であれば自分のものを自由に製作してもOKという規定のある素晴らしい会社なのだが、誰かイイ人はいないっスかね。ただし仕事はかなりキツイと思うけど(爆)。今入社すればDDCマシン開発に携われるという特典付き。ヨロシクです(笑)。
 
さて、良く聞かれる事なのだが、「プリントはどうやっているのか?」
残念ながらコレは普通の人が一般家庭で作れるものではありませんです。
我社は看板屋なので、看板屋さん向けの業務用プリンターで印刷しているのだ。

Img_3275

ウチのは約1m60cm巾で印刷可能な、普通のプリンターからすると巨大なもの。ロール状に巻かれた(大抵50m程度)粘着フィルム(つまりカッティングシートみたいなもの)に、溶剤インクで印刷する。言ってみれば「ペンキで描いているようなもの」である。
一般的には約1m30cmの印刷巾の物が最も普及しており、逆に出力専門の会社だと2m50cm巾の物を使っているケースが多いかな。ウチのは元々アメリカンサイズとの事で、日本国内ではかなり少数派だそうだ。実はこの機械はあと数ヶ月で御役御免の予定。新機種に入れ替えを検討中。ウン百万円だす。
 
今回は色々あって、今までのデカール製作に使ってきたメディアではなく、看板用の普通のメディア。ちょっとテストしてみようかと思ったのだ。
いつもデカール製作に使っているメディアは、ちょっと特殊な物。看板屋さんであればどこでも仕入れ可能なのではと思うが、まさかこんな物を使っているとは思わないだろう。銘柄はヒミツ。
 

Img_3277

ついでにセッティングデータシートも出力。作りすぎ(笑)。欲しい人は言って下さい。言われた時に持っていれば差し上げます。
 
印字したものをそのまま貼ってもインクが擦れてきえてしまうので、ラミネートを施す。これまた1m30cm程度の巾で加工できるラミネーター。

Img_3276

各地で争奪戦が起きているという噂の「田中麗震愚ステッカー」も、同様の方法で製作している。
ちなみにデカールやステッカーの製作は、現時点では仕事としては受け付けていない。理由は面倒臭いから(爆)。ただし、俺の身の回りで鉄フレームYZ系に乗っている人は注意した方がイイです。朝起きたら、フロントゼッケンにT中代表の実物大ご尊顔ステッカーが貼られている場合があります。ヒヒヒ

コメント (8)
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