THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

田中麗震愚

2013-10-04 05:46:37 | チョイ毒エッセイのようなもの

先日、夜遅くに会社で仕事をしていたら、駐車場に車が入ってきた。
こんな時間に来る客はロクなハナシじゃないぞ・・・と身構えたら、田中麗震愚の酔いどれメカ長、T浦さんだった。
こちら方面に来る用事があり、ついでに寄ってくれたそうだ。

俺が田中麗震愚の活動から事実上離れてから、既に2年近くが経過する。
一緒に活動しなくなっただけで、メンバー個々とは、頻繁ではないが連絡を取り合っている。

T浦さんとの話の中で、「田中麗震愚」とは一体なんだったのか、と考える事となり、俺が今さらここに書くのもおかしなハナシだが、ちょっと書いてみることにした。

田中麗震愚の母体を作ったのは、俺・・・と言っても差し支えないだろう。
坂内2DAYSエンデューロに出るため、メンバーを集めたのだ。
ちなみに俺は「田中」ではない。田中さんというヒトは別でちゃんと存在する(笑)。
そしてこの頃は、別のチーム名であった。

田中さんは基本的に弄られキャラで(スンマヘン)、かなり誇張表現が多く(スンマヘン)、しかも言動が若干ハズれている事が多い(スンマヘン)。走りで負けたりすると本気で悔しがり、理由にならない言い訳をしたりする(スンマヘン…でも、事実だもんでw)。
普通はこんなキャラだと敬遠されたりすると思うんだけど、田中さんはどこか憎めないのだ。
一緒に走りに行く度に田中さんのフカシや言い訳を聞き、我々は「はいはい、分かった分かった。何せタナカレーシングのヒトだからなあ」などと、からかっていた。
そう、この頃はまだ漢字のDQNネームではなかったのだ。

ある時、N目君が田中さんのカッパの背中に「田中麗震愚」とマジックで書いたガムテープを貼った。当然ジョークとして、だ。
002days
この写真では、左下の田中代表のヘルメットにそのガムテープが貼られている。

だが結果としてコレが瓢箪から駒となる。

打ち合わせ時に誤解があり、N川君がレースに「田中麗震愚」というチーム名でエントリーしてしまったのだ。

チーム名が「田中麗震愚」である以上、田中さんを「代表」と呼ぶようになる。当然、シャレとして、だ。
事実上は誰がリーダーという訳でもなくて、お互いの信頼関係で成り立っている。
また、俺が創設者という事で、チーム内で最も発言力がある・・・と思われていたような時期もあったのだが、当の俺は全くそういう気持ちがなく、既に自分の手を離れた存在として、リーダーの居ないチームだと思っていた。
この見解に相違があり、一度はチーム名が強制的に「中日本ポンプ会」に変更されそうになった事があった。
この一件に関しては俺も深く考える物があった。

その頃から俺は、「田中麗震愚」という存在、チーム名を深く意識するようになる
チームそのものは実在するが、虚栄の歴史はこの頃から始まるのである。
「虚栄」というととても聞こえが悪いが、そもそも「田中麗震愚」というチーム名や、存在自体がネタだったのだ。
ただ、言葉では言い表せないが、少なくとも俺にとってはとても大事なものだ。

しばらくしてこのブログが何故か大ブレーク。
今でこそ普通のブログに成り下がったが(というか、あまりのアクセス数や不特定多数の人のコメントからくるプレッシャーに耐え切れず、敢えて更新頻度を減らしたり、関係のないカテゴリーの記事を書いている)、一頃は一日あたり1000HITを超えていた。

その影響で「田中麗震愚」の知名度が微妙に上昇し、虚空の存在ながら田中さんを代表に祀り上げるという、田中麗震愚の特徴が形成されていったのである。

田中さんの「代表」という肩書きに準じ、メンバーにはそれぞれ肩書きが付き始める。
マネージャー、隊長、鬼教官、メカ長、料理長、チープメカニック、エクセル課、ペドロサなど。
あ、ペドロサは肩書きじゃねぇか(笑)。

知名度がピークに到達したのは、坂内2DAYSエンデューロで初優勝した頃からだろう。
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その後も滋賀國武舞杯どろんこレース、富士スピードウェイでのスーパーママチャリグランプリなどでもリザルトに名を残し、富士スピードウェイのボディウムにも上がった!!
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近年ではME06さんのJNCCに於ける活躍が著しい。

「田中麗震愚を知らんのか!?」というのは、我々にとって「ネタ」なのだ。
もちろん知ってるわけないのだが(一部で知られている程度)、田中さんは代表、代表は最速ライダーで有名人、田中麗震愚は有名・・・という設定を楽しんでいるだけである。
例えて言えば、叶姉妹のようなものだ。
そういう設定のプロジェクトなので、周りの方々も騙されたフリをして楽しんでいただければ幸いである(笑)。

「レーシング」ではなく「麗震愚」というDQNな表記に違和感を感じる方もいるかもしれない。
しかしそれは当然、自虐的ネタとして使っているもの。そして我々の個性として、とても大事にしているものだ。

冒頭に書いたとおり、俺はすでに田中麗震愚の活動からは離れているが、今回は影ながら協力をする必要があると感じたので、敢えてこの記事を書いた。
その理由はここに書くべきことではないと思うので、伏せておく。

コメント
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