何の洋書を読もうか迷ったときは、JOHN GRISHAMの本を
選んでいる。その結果、一番、多くの本を読んでいる。
理由の一つは、シリーズものでない場合が多く、順番を
考えなくてよいこと。一つ一つが、質が高く、ユニーク
なストーリーであることなどだ。
この作品も、1995年の作品だが、古さを感じさせない。
大きな会社の悪に立ち向かう法律家の図式が多いが、
今回の場合は、医療保険会社が、病気にかかったのに、
医療費を保障を拒否したため、適切な医療を受けられずに
困っているクライアントを助ける若き弁護士の話だ。
600ページと、少し、長く感じた。また、結構、これでもか、
これでもかと、主人公を痛みつける出来事が起こる。
就職が決まったはずの法律会社の経営者が変わり、白紙に
なったり、父親の関係で、損害賠償を請求されたり、
やっと見つけた別の会社もだめになり、歩合給の弁護士事務所
も、脱税で、閉鎖になってしまったりだ。
その中で、学校のセミナーで、実際の法律相談に対処する授業
があり、それが、最初の仕事となる。
法廷シーンは、圧巻であり、見事であるが、あまりに、多くの
ことが盛り込まれすぎている感があった。
英語も、グリシャムは、読みなれているにも関わらず、
少し、読みにくく感じた。
読後感も、爽快感に欠けると評している人がいたが、同感だ。
ただ、やはり、面白いことも確かな作品だった。
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