以前、本所七不思議を紹介したことがあるが、風野真知雄の耳袋秘帖の
馬喰町妖獣殺人事件の中で、馬喰町にも七不思議があることを知った。
馬喰町の七不思議として言い伝えられているものは、下記7つだ。
一番目の”マミ”とは、タヌキとも猫ともつかない珍獣とされている。
いずれにしても、7つ合わせても、本所七不思議の一つにもかなわない。
などと、卑下しているのが面白い。
■マミの行方
■卵を産んだ女房
■三匹の犬
■天水桶の溺死
■仲裁後の喧嘩
■三日月井戸
■先祖の因縁
この七不思議を、解き明かす内に、巨大な悪事に近づくという筋立てだ。
本当であれば、実際に行ってみて、何か、石碑でも残ってたら、写真でも
撮って紹介したいところだが、そんな石碑すらないかも知れないマイナー
な七不思議だから、ご容赦いただきたい。
そんなマイナーな七不思議でも、小説にしてしまうのには、感心してしまう。
ひとつ紹介すると、”仲裁後の喧嘩”とは、喧嘩して、せっかく、仲裁したのに、
また、喧嘩してしまう二人の男の話しだ。もちろん、一人の女を争ってのものだ。
それで、七不思議と言えるの?と思うのだが、他のも50歩100歩である。
この七不思議は、風野氏の創作の世界だと、疑っていたが、本当に、
そういう言い伝えがあったということで、驚いた。
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