THE CLIENT(JOHN GRISHAM)

JOHN GRISHAMのTHE CLIENTを読了した。

JOHN GRISHAMの古い作品で、この作品を一押しに
する人もおり、前から読みたいと思っていたが、
読んでみて、納得の作品だ。

私のトップ１０に入れたくなる作品のひとつだ。

JOHN GRISHAMの作品には、子供が描かれることが
よくあるが、これも、Markという１１歳の少年が
主人公だ。

この少年が、ある弁護士の自殺の現場に出くわす
ところから始まる。

そして、弁護士から秘密を聞いてしまう。それは、
その弁護士のクライアントが殺人を犯し、死体を
隠した場所だった。

その秘密を明かせば、家族の命もないと殺し屋に
脅迫される。一方で、検察チームは、証言さ
せようとやっきになる。

苦しい過去を背負い込み、今は、子供の為に、利益も
顧みず活動するReggieという女性弁護士に、少年は、
出会い、１ドルで、彼女のクライアントになるので
ある。

表題が、これほど、意味を持った作品に出合ったこと
がないような気がする。

子供の安全を第一に考える判事や、Reggieの気丈な
母親や、Reggieの男性秘書など、登場人物も味わいが
ある。

最終章が、たった一ページなのも驚いたが、余韻を
残す終わり方だった。
'Don't thank me,'she said.'Thank Mark.'


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