ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

銅像の謎(ミステリーゾーン)

2007年10月21日 | ミステリーゾーン
最近、下町の散策に凝っている。宮部みゆきの小説を読んだりした
せいかも知れない。

両国も、相撲部屋だけでなく、面白いものが多い。

たとえば、東京江戸博物館である。その裏手を歩いていると、ふと、
謎の銅像が目に入った。
見上げると、武将である。あまり、ハンサムとも、思えない顔立ち。
近づいて、解説を読むと、徳川家康とのこと。

問題は、銅像の下の台座である。

どうみても、亀だ!

帰ってから、調べたところ、謎にみちている。

まず、東京江戸博物館の解説よると、平成6年にできたものだが、
都内に家康の銅像としては、初めてのものらしい。

像の高さは3.7メートル(台座からの高さ7.76メートル)、重量30トン。
台座の亀は水の都としての江戸を表現しているとのこと。

ところが、亀に見えるが「贔屓(ひいき)」ではないかとの説もあるとのこと。


私も、はじめて知ったが、種々のブログからまとめると、「贔屓」とは
龍の9人の子供のひとりの名前で、龍になれなかったが、重いものを背負う
のが得意だった想像上の亀に似た怪力の霊獣とのことだ。

そして、下記サイトにあるように、贔屓は、亀の形に刻んだ石碑の台座
の動物として唐の時代頃から使われるようになり、日本でも見られるように
なったとのことである。
http://www15.plala.or.jp/timebox/top/07sinsi/fukuda/kame/kame-5.html

石碑の台座のところに作られている亀に見えるものがが、実は「贔屓」では
ないかという説があるのもなるほどと思う。

贔屓は「一生懸命努力して力を出すさま」を意味するとされるが、それが
「特別に便宜を図ったり、力添えをする」意味に使われるようになったとのこと。


そして、第3の説として、信長や秀吉は動物に例えると兎で、家康は歩みは
遅くとも我が道を着実に行く亀のようだと言う、作者の家康のイメージから
造られたとの説もある。

いずれにしても、ミステリーな亀である。

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