洋書の山岳小説を読んでみたくて探していたところ、
JEFFREY ARCHERのPATHS OF GLORYに出会った。
これは、有名なイギリスの登山家、ジョージ・マロリーの
ノンフィクションだ。
「なぜ、山に登るか?」「そこに山があるから。」というのが、
彼の言葉とされているが、これは、誤訳で、実際には、
「なぜ、エベレストに登るのか」という質問に、
”Because it is there."(そこにそれがあるから)と
答えたというが本当のところらしい。
本書で描かれたジョージ・マロリーはヒーローというよりは、
妻や家族を愛しながら、登山家として、冒険家として、
エベレスト登頂を諦めきれない人間味にあふれた人物として
描かれている。
毎日、奥さんに手紙を書いたり、登頂したら奥さんの写真を
頂上においてくると約束していたのだ。
ジョージ・マロリーは3度目のエビレスト遠征で帰らぬ人と
なったが、今でも、頂上に到達したかが謎になっている。
しかし、彼の一人息子は、無事に帰ってきて初めて、登頂した
ことになるのであって、帰ってこなければ、登頂したことには
ならないと言っている。
また、彼の孫、マロリーIIは、1995年(約70年後)に、
エベレスト登頂して、おじいさんとおばあさんの写真を頂上に
おいてきたとのことだ。彼の言葉が素敵だ。
”I was completeing a little outstanding family business."
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