新田次郎の「武田三代」を読んだ。
新田次郎と言えば、山岳小説が有名だが、武田家にまつわる
作品も優れたものが多い。
この「武田三代」は、7編からなる短編集だが、どれも、
興味深く、面白いものだった。
武田信玄の偉大さの中で、その父、信虎の異常さや、
武田家を滅亡に導いた息子、勝頼が描かれている。
まぼろしの軍師では、山本勘助が描かれている。
自分が寺に捨てた息子のもとに、死ぬまじかに、山本勘助とは
どういう男だったかを、自分がその山本勘助自身であることを
いわずに伝えに行くのだ。
そして、息子は、自分の父とは、いったい、どんな人物であったか、
調べて、30冊の書物、甲陽軍団にまとめるのだ。
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