2011年にアーサー・コナン・ドイル財団が正式にシャーロック・ホームズシリーズの続編の執筆を
認めた作品、THE HOUSE OF SILKを読んでみた。
Anthony Horowitzというイギリスのヤングアダルト向けの小説家だが、ジェームズボンドシリーズの著者に
選ばれたり、名探偵ポワロや、バーナビー警部、刑事フォイルなどのテレビドラマの脚本も手掛けており、
多彩だ。
シャーロック・ホームズの続編執筆に当たり、派手なアクション・シーンを入れない、殺人は多すぎない、
難解な言葉は使わないとか、いくつかのルールを課したとのことだ。
それだけに、BBCのドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』のユニークさとは、また違った時代感も感じる
続編としての推理小説になっている。
シャーロック・ホームズの原作の方は、少し、記憶が薄いが、シャーロック・ホームズの過去のドラマなど
での、ホームズの謎解きや、口上が、この作品でも続編としての違和感がないような気がした。
一方、ワトソンは、銃の名手なのだろうが、あまり、活躍の場は与えられてないが、それは、ワトソンが
書き手という立場のせいかも知れない。
レストラーゼ、マイクロフト、モリアーティなど、登場人物も オールスター的だ。
2014年には、次の作品として、"MORIARTY"が出版されていることを知り、読んでみたくなり、
KINDLEにダウンロードしてしまった。
ストーリーは、美術商が、悪漢に逆恨みでつけ狙われているとホームズに助けを求めにくるところから
始まるのだが、展開が早く、 また、非常に困難な状況から、どうやって事件を解決するのか
一読の価値があると思った。
ホームズファンには、賛否両論もあるようだが、私としては、お勧めである。
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