芦沢央の5編からなる将棋ミステリー集を読んだ。
ミステリーと言っても、特別なトリックがあるわけではなく、
また、謎解きがあるというのでもなかった。
理解できない不可思議とも言えるものに、一緒に答えを
考えるような物語だった。
自分的には、最初の「弱い者」と「ミイラ」という作品が
面白く感じた。
特に、「ミイラ」の独特な世界は、興味深かった。
詰将棋の投稿に関する物語だ。丁度、今、次の一手問題を
毎月投稿しているだけに、気持ちがわかったせいかも知れない。
この将棋ミステリーを選んだのもそのためだった。
それにしても、この作品を書くにあたって、プロの将棋棋士他に
取材したという。大したものだ。
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