ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

神の悪手(芦沢央)

2024年08月29日 | 国内ミステリー

芦沢央の5編からなる将棋ミステリー集を読んだ。

ミステリーと言っても、特別なトリックがあるわけではなく、
また、謎解きがあるというのでもなかった。

理解できない不可思議とも言えるものに、一緒に答えを
考えるような物語だった。

自分的には、最初の「弱い者」と「ミイラ」という作品が
面白く感じた。

特に、「ミイラ」の独特な世界は、興味深かった。

詰将棋の投稿に関する物語だ。丁度、今、次の一手問題を
毎月投稿しているだけに、気持ちがわかったせいかも知れない。

この将棋ミステリーを選んだのもそのためだった。

それにしても、この作品を書くにあたって、プロの将棋棋士他に
取材したという。大したものだ。

 


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